「臭を万載に遺す」の意味(出典・対義語)
【ことわざ】
臭を万載に遺す
【読み方】
しゅうをばんざいにのこす
【意味】
悪い評判を後世にまで残すこと。
「臭」は、悪臭。悪い評判。「万歳」は、長い年月。
ああ、そういうことかいな。つまり、「悪い行いをすれば、その評判や噂が長く残ってしまう」ってことやな。悪名は一度つくとなかなか消えへんってことやね。一時の行動が、後々まで影響するってことを教えてくれてるんや。
行動には気をつけないかんね。自分の評判や名声って、一度傷つくと修復が難しいから、常に慎重にならなあかんってことやな。
【出典】
「世説新語」
【対義語】
・芳を後世に流す
【スポンサーリンク】
「臭を万載に遺す」の解説
カンタン!解説
「臭を万載に遺す」という表現は、「晋書」の「桓温伝」から来ていて、悪い評判やうわさが非常に長い間、後世にまで残ってしまうことを意味しているんだよ。ここで「臭」とは悪臭を表していて、悪い噂や評判のたとえで、「万載」は文字通りには万年、つまり非常に長い時間を指しているんだ。
この言葉は、人が悪い行いをすると、その評判や影響が非常に長い間残ってしまうことを教えてくれているんだね。例えば、誰かが大きな間違いを犯したり、不正を働いたりすると、その話は長い間人々の間で語られ続けることがあるんだよ。
「臭を万載に遺す」は、自分の行動がどれだけ長い期間にわたって影響を与えるか、そしてその影響が良くない場合は特に慎重に行動する必要があるということを教えてくれているんだ。自分の行動が後世にどのように影響するかを考えることの重要性を示している言葉なんだね。
「臭を万載に遺す」の使い方
人気アナウンサーが酔ってタクシーの運転手さんを殴ったんだってね。
臭を万載に遺すことになったわね。
酒を飲まなければこんなことにはならなかったのに。
酒を飲まないとやってられない仕事なんでしょう、
【スポンサーリンク】
「臭を万載に遺す」の例文
- 一度悪評が広まると、臭を万載に遺すようにネット上に残り続ける。
- あんこの巻き直しを指示して賞味期限を延ばしていたメーカーが、臭を万載に遺すかと思いきや売り上げを伸ばしている。
- 明智光秀は優秀な家臣だったのに、現代人に人気が高い織田信長を打ち取ったことで臭を万載に遺す。
- 彼は不倫やスキャンダルが重なり、臭を万載に遺し芸能界から干されてしまった。
- 画家になっていれば良かったのに、政治家になったばっかりにヒトラーは臭を万載に遺すことになった。
一度ついた悪い名声は、後世にまで影響を及ぼすという警告を含んでいる言葉だよ。