「惟好鬚を称するのみ」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
惟好鬚を称するのみ
【読み方】
ただこうしゅをしょうするのみ
【意味】
口ひげだけが立派で良い所が他にない男ということ。
「好鬚」は、立派なひげ。「称する」は、ほめる。
「惟好鬚を称するのみ」ということわざは、立派な口髭だけが自慢で、他に特に取り柄がない男性を指しているんだよ。
なるほどなあ。つまり、口髭だけは立派やけど、それ以外に自慢するようなことがない男性を言うんやな。
ちょうど、見た目ばっかり気にして中身がない人を指すような感じやな。このことわざ、ちょっと辛辣やな。
【出典】
「新唐書」
【故事】
中国唐の太宗が、李緯という役人を取り立てようとして、臣下に房玄齢がどういったか尋ねると「口ひげをほめただけで、他に何も言わなかった」と答えた。帝はすぐにこの任用を改めた。
【スポンサーリンク】
「惟好鬚を称するのみ」の解説
カンタン!解説
「惟好鬚を称するのみ」っていうことわざはね、見た目だけが立派で、それ以外には何の能力もないような人を指すんだよ。
例えば、クラスにすごくかっこいい口ひげを生やしている男の子がいて、それだけでみんなに注目されているとするね。でも、その子が勉強も運動もまったくできないとしたら、その子がまさに「惟好鬚を称するのみ」なんだよ。
「好鬚」っていうのは、すごく立派な口ひげのこと。「称する」は、ほめるっていう意味。だから、このことわざは、口ひげだけがほめられるような、それ以外に取り柄がない男のことを表しているんだね。だから、見た目だけに頼らないで、他の能力も身につけることが大切ってことを教えてくれているんだよ。
「惟好鬚を称するのみ」の使い方
健太くんは顔は良いのにね。
顔はって何?惟好鬚を称するのみってこと?
そういうこと。
がーん。性格も良いんだよ。
【スポンサーリンク】
「惟好鬚を称するのみ」の例文
- 彼は、惟好鬚を称するのみで勉強もスポーツもできない。
- 惟好鬚を称するのみなあの人のひげを剃ったら、何も残らない。
- 彼のどこをほめればいいのか分からない。惟好鬚を称するのみというように、強いて言えばひげかな。
- 彼には長所がないが、惟好鬚を称するのみ、ひげがかっこいいかな。
- 彼は不採用だな。惟好鬚を称するのみで、何も良い所がない。