「大寒にして後衣裘を求む」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
大寒にして後衣裘を求む
【読み方】
たいかんにしてのちいきゅうをもとむ
【意味】
寒さが厳しくなってから皮ごろもを探し求めるように、事が起きてから騒ぎたてること。
寒い時に暖かい服を探すように、困ったことが起きてから騒ぎ立てても、解決するのは難しいねん。つまり、事前に準備しておくことや、早めに行動することが大切なんやな。
【出典】
「法言」
【類義語】
・泥棒を捕らえて縄を綯う
・戦を見て矢を矧ぐ
「大寒にして後衣裘を求む」の解説
「大寒にして後衣裘を求む」ということわざは、寒さが最も厳しい時期(大寒)になってから初めて暖かい衣服(裘、つまり皮製の衣服)を求めるような状態を指し、物事が起きてから慌てて対応を始める愚かさや非効率性を表すたとえ話なんだ。
この表現は、準備が遅れていて、問題や状況が既に進行してから初めて対策を講じようとする人の行動を批判的に示しているんだよ。寒さが厳しくなる前に適切な衣服を準備しておくのが賢明なのに、寒さがピークに達して初めて暖かい衣服を探し始めるというのは、不十分な前準備や後手後手の対応を意味しているんだ。
このことわざは、計画性や予測を重んじ、事前に適切な準備をすることの重要性を教えてくれるんだよ。問題に対処する最も良い方法は、それが起こる前に準備をしておくことであり、事が起きてから慌てて対応するのは効果が低いだけでなく、時には対処が不可能になることもあるということを示しているんだね。だから、前もって準備を整えておくことで、将来的な困難や緊急事態に効果的に対応することができると教えてくれているんだ。
「大寒にして後衣裘を求む」の使い方
「大寒にして後衣裘を求む」の例文
- 健太くんはいつも切羽詰まってから行動し始め、大寒にして後衣裘を求む如しだ。
- 大寒にして後衣裘を求むのは遅い。二手三手先を読んで行動するのが良い。
- 前もって想定しておかないと、大寒にして後衣裘を求むようでは成功できない。
- 少子化は予想できていたことなのに、いまさら慌てるとは大寒にして後衣裘を求むようで愚かしい。
- 大寒にして後衣裘を求むようでは手遅れになってもしょうがない。そんなことでは後悔ばかりの人生になってしまう。