「泰山頽れ梁木壊る」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
泰山頽れ梁木壊る
【読み方】
たいざんくずれりょうぼくやぶる
【意味】
一世の師と仰がれる人が死ぬこと。
「泰山」は、中国山東省の名山。秦の代から天子が即位のとき天地の神を祭る儀式を行う山として尊ばれた。「太山」とも書く。「梁木」とは、屋根を支えるため横に渡した太い材木。
「泰山頽れ梁木壊る」ということわざは、立派で優れた人物が死ぬことを指しているんだ。
おお、なるほどやな。つまり、「泰山頽れ梁木壊る」ということわざは、すごく立派で優れた人が死ぬことを言うんやな。中国の山の名前である泰山が立派で尊ばれているように、その人もすごく素晴らしい人物ってことやねん。
それに、屋根を支える大事な梁が壊れたら家が崩れちゃうように、大事な人がいなくなることをいうんやろうな。
【語源由来】
人々が仰ぎ尊ぶ泰山が崩れ、屋根を支える最も重要なハリが折れる意から。
【出典】
「礼記」
孔子が自分の死を予感して歌ったということば。
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「泰山頽れ梁木壊る」の解説
カンタン!解説
「泰山頽れ梁木壊る」ということわざはね、泰山のように頼りになる存在や、大切なものが崩れ落ちたり、壊れたりすることを表しているんだよ。
泰山は中国の五岳のひとつで、とても大きく堅固な山として有名なんだ。梁木は家の柱や梁のことで、家を支えるために大切な役割を果たしているんだよ。
孔子という古代中国の偉大な哲学者が、自分の死期を予知して「泰山頽れ梁木壊る」と歌ったとされているんだ。
つまり、「泰山頽れ梁木壊る」は、泰山が崩れたり、梁木が壊れたりするように、頼りにしていた人や大切なものが失われることを意味しているんだ。
例えばね、友達や家族の中でとても頼りになる人がいて、その人がいつかいなくなってしまったら、まるで泰山が崩れ落ちたり、梁木が壊れたような大きな喪失感を感じることになるんだよ。
だから、このことわざは、「頼りにしていた人や大切なものが失われることがある」という現実を教えているんだ。
「泰山頽れ梁木壊る」の使い方
まさに泰山頽れ梁木壊るだ。あんな偉大な人が亡くなるなんて、人類の損失だ。
偉大な人って亡くなるのが早いわよね。
神様に愛され過ぎているのかな。
愛され過ぎて召されてしまうのね。
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「泰山頽れ梁木壊る」の例文
- 泰山頽れ梁木壊るように彼は亡くなり、残された人々は右往左往した。
- 多くの人の心の支えだった彼女の死は泰山頽れ梁木壊るごとしで、後追いする人が絶えなかった。
- あなたが亡くなると泰山頽れ梁木壊るように、多くの人の精神的支柱が無くなるようなものだから、がんばって病気と闘ってください。
- この世の平和に尽力した彼の死亡の知らせは、泰山頽れ梁木壊るような衝撃を与えた。
- 一時代を築いた彼は後輩たちに愛され、その死は泰山頽れ梁木壊るように胸に大きな穴をあけた。