「狸寝入り」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
狸寝入り
【読み方】
たぬきねいり
【意味】
眠っているふりをすることのたとえ。都合の悪いときに、寝たふりをすること。
誰しもがちょっとはやってしまうような、ある意味では賢い行動やけど、使いどころを間違えると信用を失ったりするから、気をつけなあかんね。
【語源・由来】
狸が寝ているふりをして、人を騙すという俗信から由来しているとされる。また、狸はとても臆病な動物なので、驚くと一時的に気を失うことがある。そこで、人を騙そうと狸が寝入ったふりをしているように見えることから。
【英語訳】
Fox sleep.
Play opossum.
「狸寝入り」の解説
「狸寝入り」という表現は、実際には眠っていないのに、眠っているふりをすることを意味しているんだ。これは、狸が敵に襲われた時に、死んだふりをして危険を逃れるという習性に由来していると言われているよ。空寝とも呼ばれることがあるんだ。
この表現は、人が何らかの理由で眠っている振りをする状況に使われるんだ。たとえば、周りの人に気づかれたくない時や、何かの事情で自分の本当の状態を隠したい時に、わざと眠っているように見せかけることがあるよね。それがまさに「狸寝入り」している状態なんだ。
このことわざは、自己保護のために賢く振る舞うことや、状況に応じて柔軟に対応することの重要性を示しているとも言えるね。また、何かを避けたり、ごまかしたりするための一種の戦略として使われることもあるんだ。
「狸寝入り」の使い方
「狸寝入り」の例文
- 彼はいつも困ったからといって、知らぬふりをして狸寝入りするなんて、本当に信じられないよ。
- 彼は狸寝入りすれば、誤魔化せると思っているんだ。あきれてしまうね。
- 君が狸寝入りしていることはわかっているんだ。早く起きて、事情を説明しなさい。
- まずいことになってしまったから、狸寝入りをして知らぬふりをしてしまおう。
・捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)まだ手に入れてない儲けを計算したりすること。
・狸が人に化かされる(たぬきがひとにばかされる)相手を軽く見ていたせいで、騙すつもりが逆に騙されてしまうこと。
・狐と狸の化かし合い(きつねとたぬきのばかしあい)ずる賢いものが、お互いに騙し合うこと。
・同じ穴の狸(おなじあなのたぬき)仲間のようには見えないが、実はよくないことをする仲間のこと。
狸は、騙すもののたとえとして使われているようですね。
まとめ
都合が悪いことがあると、黙ったり寝たふりをしたりして、誤魔化してしまうことがあるのではないでしょうか。
狸寝入りをせずに、話し合うようにしたいものですね。
何らかの理由で自分を守るためや、状況を誤魔化すために、眠っているふりをすることを表しているんだ。