「大巧は巧術無し」の意味(出典)
【ことわざ】
大巧は巧術無し
【読み方】
だいこうはこうじゅつなし
【意味】
真に巧みな手腕をもつ者は、それを感じさせないものだということ。
それに、自分のことを大騒ぎせずに、謙虚にふるまうことも大事なんや。見た目に惑わされず、真の実力を見抜く目を持つことが大切なんやで。
【出典】
「菜根譚」
「大巧は巧術無し」の解説
「大巧は巧術無し」という表現は、本当に巧みで熟練した技術を持つ人は、その技術を見せつけたり、明らかにしたりすることなく、自然で無理なく事を成し遂げるという意味のことわざなんだ。
この言葉は、最高の技術や技能はそれを使っているとは感じさせないほど自然であるという観察に基づいているんだ。つまり、本当の達人や名人は、その技術が際立つような複雑で目立つ動作をせずに、簡潔かつ効率的に物事を成し遂げる。その結果、彼らの動作や作品は努力が見えず、すべてが自然で流れるように見えるんだよ。
「大巧は巧術無し」は、真の技術や才能の究極の形態は、その存在を感じさせないほど洗練され、自然であるという考えを表しているんだ。それは、見る人がその技術の巧みさに気づかないほどスムーズで、無駄がなく、完璧な結果をもたらすということなんだよ。このたとえは、実際には長年の練習と経験を必要とする高度な技術や芸術の究極的な表現を強調しており、そのような技術は観察者には容易には見破られないということを示しているんだね。
「大巧は巧術無し」の使い方
「大巧は巧術無し」の例文
- ともこちゃんは才能があるのに、謙虚だから大巧は巧術無しでそんなにすごそうに見せない。
- 大巧は巧術無しなだけで、彼は本当はすごいんだよ。
- 出る杭は打たれるから目立たないようにしていて、大巧は巧術無しのごとく才能を隠している。
- 大巧は巧術無しというが、この絵は一見すると下手そうに見えるかもしれないが、作者は世界的に有名な画家だ。
- 本物を知る人じゃないと、大巧は巧術無しというので真の才能を見抜くのは難しい。
また、自分の腕前を自慢することもしないから、最初は拙いように見えるんだ。