【ことわざ】
立つ鳥跡を濁さず
「立つ鳥跡を汚さず」ともいう。
【読み方】
たつとりあとをにごさず
【意味】
自分のいた場所を立ち去るときは、きちんと後始末をしていきなさいという教え。また、退き際はいさぎよくあるべきである。
【語源・由来】
水鳥が飛び立ったあとの水面が清く澄んだままであることからいう。
「立つ」は飛び立つの立つなので、「飛ぶ鳥跡を濁さず」としないように注意。
【類義語】
・飛ぶ鳥跡を濁さず
・鷺は立ちての跡を濁さず
・鳥は立てども跡を濁さず
【対義語】
・後足で砂をかける
・後は野となれ山となれ
・先は野となれ山となれ
・末は野となれ山となれ
・旅の恥はかき捨て
・旅の恥は弁慶状
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「立つ鳥跡を濁さず」の使い方
明日はいよいよ卒業式だね。
あぁ、最後の大掃除面倒くさいなぁ・・・。
そんなこと言わないで。立つ鳥跡を濁さずというでしょ。
そうだね。はぁ、面倒くさいなぁ。
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「立つ鳥跡を濁さず」の例文
- 退職をするにあたって、立つ鳥跡を濁さずというように、デスクを綺麗にしてから去ろうと思う。
- 立つ鳥跡を濁さず、練習が終わってから、野球部員は全員でグラウンドを整備して、荷物ロッカーも掃除した。
- パーティーのあとは、ゴミをきれいに持ち帰ろう。立つ鳥跡を濁さずだ。
- 気づけば、◯◯さんはこの事から手を引いていた。まさに立つ鳥跡を濁さずだ。
- 立つ鳥跡を濁さずと、使った部屋は綺麗にして退室した。
【注意!】間違った例文
❌「財布を盗んだ人が見つからない。立つ鳥跡を濁さずだ。」
この使い方は間違い。「立つ鳥跡を濁さず」は、悪いことをした人を見つける手がかりがない、という意味ではないので注意。
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「立つ鳥跡を濁さず」を英語で言うと?
「立つ鳥跡を濁さず」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
Cast no dirt into the well that gives you water.
- 直訳:水を与えてくれる井戸にゴミを投げ入れてはいけない。
It’s an ill bird that fouls its own nest.
- 直訳:自分の巣を汚すのは悪い鳥だ。