「断機の戒め」の意味(出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
断機の戒め
【読み方】
だんきのいましめ
【意味】
物事を途中でやめてしまってはならないという戒め。
物事を始めたら、最後まできちんとやり遂げるっていうのは、どんなことにおいても大切な姿勢やね。
【出典】
「列女伝」母儀
若き孟子が勉強半ばにして家に戻ると、その母は織りかけていた機の糸を断ち切ってみせ、学問を中途で放棄するのはこれと同じであると戒めて師のもとへ帰らせたという故事から。
【類義語】
・孟母断機の教え(もうぼだんきのおしえ)
・孟母断機の戒め(もうぼだんきのいましめ)
・孟母断機(もうぼだんき)
・孟母機を断つ(もうぼはたをたつ)
・断機の教え(だんきのおしえ)
【英語訳】
If it stops having done on the way, nothing becomes.
「断機の戒め」の解説
「断機の戒め」という教えは、物事を途中でやめてはいけないという意味を持っているんだ。この話は孟子の故事から来ており、孟子が修業の途中で家に帰ってきた時、彼の母親は織りかけの布を織る機の糸を断ち切りました。それは、修業を中断することの愚かさを示すための象徴的な行動だったんだ。母親は、何事も中途半端に終わらせることは、せっかくの努力を無駄にするということを、その行動で孟子に教えたんだよ。
この話は「孟母断機の戒め」「孟母断機の教え」「断錦」などとも呼ばれていて、どれも物事を始めたら最後までやり遂げるべきだという教訓を伝えているんだ。それは、途中で投げ出すことのない、忍耐と責任を持って事を成し遂げることの重要性を示しているんだね。
このことわざは、一つの物事に取り組む時の姿勢や、目標に向かって努力する精神の大切さを教えてくれているんだ。それは、途中でやめてしまうと始めた意味がなくなってしまうということを示しており、どんなに困難でも最後までやり遂げることで、その努力が実を結ぶという考えを強調しているんだ。
「断機の戒め」の使い方
「断機の戒め」の例文
- 試験に落ちたことで、一度はあきらめようと思ったけれど、断機の戒めだと思ってもう一度挑戦してみよう。
- やめるよりも、続けることの方がずっと大変だけれど、断機の戒めというからがんばってみよう。
- 断機の戒めということを心に留めて、ここまでがんばってきてよかったと思う。
まとめ
孟子に大切なことを教えるために、自分が織り続けてきた織物の糸を切った母に、人としての強さを覚えますね。
断機の戒めというように、途中であきらめたり投げ出したりしないで、最後までやり遂げたいものですね。