「手八丁口八丁」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
手八丁口八丁
【読み方】
てはっちょうくちはっちょう
【意味】
することもじゃべることも達者な人ということ。
話だけじゃなくて、実際に手を動かして物事を成し遂げる力もあるってことやね。話術と実行力を両方持ってる人を褒める言葉やな。そんな人は本当にすごいわ。
【語源・由来】
「八丁」は八つの道具を使うことができるほど達者で巧みであるという意味です。「八挺」とも書きます。
【類義語】
口も八丁手も八丁(くちもはっちょうてもはっちょう)
【対義語】
・自慢の仕事下手(じまんのしごとべた)
・理屈上手の行い下手(りくつじょうずのおこないべた)
【英語訳】
Slick talker and efficient worker
「手八丁口八丁」の解説
「手八丁口八丁」という言葉は、話すことも行動することもどちらも非常に巧みであること、またはそのような人を指す表現だよ。
このことわざは、手際が良く物事を器用にこなす能力(手八丁)と、話術や説得力があること(口八丁)を同時に持ち合わせている状態や人物を称賛するために使われるんだ。ここでの「八丁」というのは、単に「たくさん」や「非常に上手い」という意味で使われているんだね。
たとえば、仕事で素早く効率的にタスクをこなし、同時に交渉やプレゼンテーションでも優れた能力を発揮する人がいたら、その人は「手八丁口八丁」と言えるよ。このような人は、行動とコミュニケーションの両方で才能を発揮していると言えるんだ。
このことわざは、多才で器用な人を表すのに使われる言葉で、そういう人が周囲にいると、様々な場面で非常に役立つことを示しているんだよ。
「手八丁口八丁」の使い方
「手八丁口八丁」の例文
- あの人は手八丁口八丁だからね、あまり信じられません。
- 確かに器用に何でも仕事をこなしているけど、つめは甘いし、時には手抜きもあって、黙って謝ればいいのに言い訳するし、ああいうのを手八丁口八丁っていうんだね。
- しゃべる前にしっかり仕事をして下さい。わが社では手八丁口八丁な人材は必要ありません。不器用でも堅実な人材を優遇します。
- 手八丁口八丁といわれるのは本意ではないが、黙ってられないのが私の心情です。
まとめ
人の話を聞いていると自慢話が多いのに気が付きます。仕事のことで成功した自慢話、困難な状況を乗り越えたのは自分の力という自慢話、他人の成果でも実は自分が裏で頑張った自慢話、謙虚にしているが実は自分が一番貢献しているという自慢話、喋らなくても人は良くその人のことを見ています。見ている人のイメージと違うことを自慢してしゃべり過ぎると、その人のいないところでは手八丁口八丁と評価されてしまいます。自慢話はほどほどにしましょう。
この言葉は、話術だけでなく実際の行動や仕事の能力も高い人を指す表現として使われているんだ。