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「天災は忘れた頃にやってくる」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
天災は忘れた頃にやってくる
【読み方】
てんさいはわすれたころにやってくる
【意味】
自然災害は、その恐ろしさや以前の被害を忘れた頃にまた起こるものであるので、注意欠かさず備えをすべきという事。
災害の記憶が薄れた時に油断してしまっていると、また同じ過ちを繰り返すってことを教えてくれるんやね。天災の予測が難しく、いつも警戒しておくべきだという教訓を含んでる言葉やな。災害に対する常に意識を高く持つ重要さを思い出させてくれる言葉やね。
【語源・由来】
明治時代の物理学者・随筆家・防災学者の寺田寅彦(1878〜1935年)の言葉とされる警句から。
ですが、地震研究の指導者で東京帝国大学の教授の今村明恒が著した『地震の国』に「天災は忘れた時分に来る。故寺田寅彦博士が、大正の関東大震災後、何かの雑誌に書いた警句であったと記憶している。」とあることや、寺田寅彦の随筆『天災と国防』を弟子・中谷宇吉郎博士が要約した『中谷宇吉郎随筆集』内の「天災は忘れた頃来る」という題の随筆から、発言録として残っていることが分かります。
【類義語】
・災害は忘れた頃にやってくる
【英語訳】
・Disaster strikes when you least expect it
「天災は忘れた頃にやってくる」の解説
「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉は、自然災害が人々がその恐ろしさや悲惨さを忘れた時に再び起こるという意味を持つ言葉だよ。この表現は、人々が自然災害の危険性を意識していないとき、つまり油断しているときに災害が起こりやすいという考えを表しているんだ。
この言葉は、高知市内にある寺田寅彦旧居跡に建てられた碑に刻まれた文章に由来していて、自然災害に対する警鐘として使われているんだ。寺田寅彦は、日本の著名な物理学者で、自然現象に関する多くの研究を行った人物なんだ。
「天災は忘れた頃にやってくる」ということわざは、自然災害のリスクに対する常に意識を持つことの重要性を教えてくれるんだよ。災害の恐ろしさが記憶から薄れがちな時期に特に注意を払う必要があるというメッセージが含まれているんだね。
「天災は忘れた頃にやってくる」の使い方
「天災は忘れた頃にやってくる」の例文
- 天災は忘れた頃にやってくるからこそ、天災になり得るのであって、日頃から備えがあれば慌てる事はない。
- 地震は予知できないし、天災は忘れた頃にやってくるから、まだまだ油断してはいけないと自分に言い聞かせる。
- 大地震から時間がたってみんな忘れかけているけれど、天災は忘れた頃にやってくるというから、用心しなければいけない。
- 天災は忘れた頃にやってくると、用心するのはいいが、過剰に用心して引きこもってばかりいるのも、いかがなものか。
【注意!】間違った例文
❌「天災は忘れた頃にやってくるんだから、何をしたってしょうがないよ。」
これは、過去の災害の記憶が薄れてきた頃、人々が油断している時に再び災害が発生することを表しているんだ。