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【前門の虎後門の狼】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語・英語)

前門の虎後門の狼

「前門の虎後門の狼」の意味(語源由来・類義語・英語)

意味

【ことわざ】
前門の虎後門の狼

【読み方】
ぜんもんのとらこうもんのおおかみ

【意味】
困ったことや、災難から逃れることができたと思ったら、また困ったことや災難にあうというたとえ。

ことわざ博士
「前門の虎後門の狼」ということわざは、一つの災難から逃れたと思ったら、また別の災難が待ち受けているという状況を表しているんだよ。
助手ねこ
つまり、一つの問題から逃げ出したら、また別の問題に直面するってことやな。

前の門から逃げ出した虎から逃げたと思ったら、後ろの門からは狼が出てきて追いかけてくるんやな。なんやかんやで問題が尽きへんってことを教えてくれてるわけやな。

【語源由来】
中国の「評史(ひょうし)」にある言葉が由来。
「前門に虎を拒(ふせ)ぎ、後門に狼を進む」とあるのに基づく。

【類義語】
・一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん)
・虎口を逃れて竜穴に入る(ここうをのがれてりゅうけつにいる)
・禍去って禍またいたる(わざわいさってわざわいまたいたる)

【英語】
Between the hammer and the anvil.(つち鉄敷かなしきの間で)

声:音読さん

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「前門の虎後門の狼」の解説

カンタン!解説
解説

「前門の虎後門の狼」っていうことわざはね、一つの問題が終わったと思ったらすぐに新しい問題が起こってくる、まるで災難が次々と襲ってくるような状況を表しているんだよ。

考えてみて、家の前の門に大きなトラが来て、それをどうにか追い払ったと思ったら、今度は家の後ろの門に狼が来たって想像してみて。どっちを向いても問題があって、一息つく暇もないような状況だよね。

これは中国の昔の学者、「趙 弼(ちょうひつ)」が書いた『評史(ひょうし)』っていう本から来ていて、「前の門からトラを防いだら、後ろの門から狼が来ている」っていう意味だったんだ。だから、このことわざはね、厄介な問題が続々と押し寄せてくる状況を表しているんだよ。まるで困難が次から次へとやってくるような状態を表しているんだね。

「前門の虎後門の狼」の使い方

ともこ
健太くん、待ちなさい!
健太
ご、ごめんなさい~!
ともこ
今度という今度は、許さないわよ!
きっちり話を聞いてもらいますからね!
健太
お母さんのお説教から逃れられたと思ったら、バッタリともこちゃんに会うなんて。
これじゃあ、前門の虎後門の狼だよ。
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「前門の虎後門の狼」の例文

例文
  1. 不況に加えて、増税の追い打ちなんて、これは前門の虎後門の狼だよ。
  2. クレームが殺到していて、売り上げはどんどん減っているなんて、会社は今前門の虎後門の狼のピンチに陥ってしまった。
  3. 成績が下がってしまって、先生との懇談から逃げて帰ったものの、家では連絡を受けたお母さんが待ち構えていた。これはまさに、前門の虎後門の狼じゃないか。
  4. 巣にぶつかってしまい、蜂に追われていたけれど、やっと逃れたと思ったところで、犬の尻尾を踏んでしまい、今度は犬に追いかけられている。前門の虎後門の狼とはこのことを言うのか。
  5. 前門の虎後門の狼というけれど、まさに今絶体絶命の危機に陥っている。

まとめ

困ったことや、災難にあった時に、冷静に対処することは難しいのではないでしょうか。
必死で解決したと思った矢先に、また災難に出会ってしまうと、とても悲しい気持ちになってしまいますね。
前門の虎後門の狼という危機を乗り越えらえるように、普段から気を付けて生活をしたいものですね。


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