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【轍鮒の急】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・英語訳)

轍鮒の急

「轍鮒の急」の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)

意味【ことわざ】
轍鮒の急

【読み方】
てっぷのきゅう

【意味】
さし迫った危険・困窮。

ことわざ博士
「轍鮒の急」ということわざは、直面している危険や困難な状況が非常に切迫していることを意味しているんだよ。

非常に厳しい状況や危機に瀕している状態を表しているんだ。

助手ねこ
なるほどなぁ。つまり、すごく困った状況や危険な状態がすぐそこまで迫ってるってことを言うんやな。

わだちにはまった魚が必死で逃げるような、そんな切迫した状況を表す言葉やね。急に迫った危機や困難な状況に置かれていることを表すんやな。こんなにピンチな状況を表す言葉もあるんやね。

【語源・由来】
「轍鮒」は、轍の水たまりにいるフナ。水たまりにいるフナが、水がなくなり死にそうになっていることから。

【出典】
荘子

【類義語】
・焼眉の急(しょうびのきゅう)
・尻に火がつく(しりにひがつく)

【英語訳】
英語訳はありません。直訳的な用語としては imminent danger 危機的な状態を表現するのであれば It is a brink of whether it dies or to live. という英語があります。

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「轍鮒の急」の解説

カンタン!解説
解説

「轍鮒の急」という言葉は、非常に危機的な状況や、切迫した困難を表すことわざだよ。この表現の由来は、中国の古典「荘子」にあるんだ。

「轍鮒」とは、道路の轍(わだち)にできた水たまりにいるフナ(鮒)のことを指しているんだ。通常、フナは池や川などの広い水域で生活するが、轍の水たまりにいるフナは、水が乾きかけていて、すぐに死んでしまいそうな非常に危険な状況にあるということを意味しているんだね。

たとえば、経済的に追い詰められている状況や、何らかの理由で急いで解決策を見つけなければならないような場合に「轍鮒の急」という言葉を使うことができるよ。この言葉は、水が枯渇しつつある小さな水たまりにいるフナの姿を通じて、極めて緊急かつ危機的な状況を表しているんだ。

このように、「轍鮒の急」という表現は、切迫した困難や危機を直面している状況を表すのに使われる言葉なんだよ。

「轍鮒の急」の使い方

健太
どうしよう宿題忘れてきた。
ともこ
またなの、先週もわすれたでしょ。先生の怒る顔が見えるようだわ。健太君には轍鮒の急ね。
健太
意味わかんない。なにそれ。
ともこ
お尻に火がついてるんでしょ。消せないと思うけど。
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「轍鮒の急」の例文

例文
  1. 何をおいてもまずその処置をしなければ、轍鮒の急だ。
  2. うちの会社が危ないのはうすうす承知していますが、何が轍鮒の急なのか我々社員が理解していないのが最大の問題だと思います。
  3. 我が家にとってみれば所得税対策が轍鮒の急です。

まとめ

よくある話です。困って居る人の状況は分からないものです。轍鮒の急。何に困っているのか、どこまで信じていいのか、どう対応するのが良いのか本当に難しい課題です。


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