「轍を踏む」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
轍を踏む
【読み方】
てつをふむ
【意味】
先例をくり返す。また、前人の陥ったと同じ失敗を後人がする。
過去の失敗から学ばずに同じことをするのは良くないっていう警告やね。歴史から学ぶことの大切さを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
「轍」は、車輪の跡のこと。転倒した前の車の轍をたどって、同じように転倒することから。
【類義語】
・前車の覆るは後車の戒め(ぜんしゃのくつがえるはこうしゃのいましめ)
・二の舞を演じる(にのまいをえんじる)
【英語訳】
公式な英語訳はありません。同じような意味で follow in one’s footsteps という表現があります。直訳すると He made the same mistake as that of theirs. という例もあります。
「轍を踏む」の解説
「轍を踏む」という言葉は、他人や先人が以前に犯した失敗を再び繰り返すことを指す表現だよ。
このことわざの「轍(てつ)」とは、車輪などが地面につける跡のことを指していて、特に道路にできた深い軌跡を意味しているんだ。その轍をそのまま踏むことから、「過去の人々が犯した同じ失敗を繰り返す」という意味で使われるんだね。
例えば、歴史上の失敗や前例から学ばずに、同じような間違いをすることや、他人の経験を活かさずに同じ誤りを犯すことを「轍を踏む」と表現することができるよ。この言葉は、過去の教訓に注意を払い、同じ失敗を繰り返さないようにしようという警告を含んでいるんだ。
このように、「轍を踏む」という表現は、過去の失敗から学び、新たな失敗を避けることの重要性を教えてくれる言葉なんだね。
「轍を踏む」の使い方
「轍を踏む」の例文
- 教えてもらっていたのに、どうして気が付かなかったのでしょう。あれほど注意していたのに先輩の轍を踏んでしまいました。
- 過去に何度も同じ轍を踏んでいるのに、また同じミスを犯すなんて信じられない。
- 先輩方はこの事業を成功させるために大変な苦労をされた経験の中から、後輩が轍を踏まないよう参考のために資料を整理しました。
- 一回は仕方ないでしょう。でも、決して同じ轍を踏まないようにして下さい。
まとめ
雪道の運転を経験したことのある方には身を以って理解することができることわざです。雪のシーズン始めには雪道の運転もスピードさえ押さえて走れば安全に走行できます。シーズン後半特に1月中旬から2月頃にかけては気温も最低ですし、これまで積もった雪が硬く締まってきますので、轍が出来てハンドルを操作しても轍の通りに車が進みます。それは本当に恐怖です。轍を踏む前に轍に入らないこと、入ったら止まることが事故防止のポイントです。