「虎を養いて患いを遺す」の意味(出典)
【ことわざ】
虎を養いて患いを遺す
【読み方】
とらをやしないてうれいをのこす
【意味】
情愛にひかれて災いの原因を絶たなかったために、後に禍根を残すこと。
「虎を養いて患いを遺す」ということわざは、一時の感情や情に流されて行動することで、後に大きなトラブルや問題を引き起こす可能性がある、と警告する意味を持っているんだ。
要するに、一時の気の迷いや感情に流されて、考えなしに行動すると、あとで大変なことになるかもしれないってことやな。
情熱や感情は大切だけど、冷静に判断することも大切なんや。
【出典】
「史記」
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「虎を養いて患いを遺す」の解説
カンタン!解説
「虎を養いて患いを遺す」っていう言葉は、中国の古い歴史書「史記」の中の「項羽本紀」という部分からきているんだよ。このことわざの意味は、短期的には良さそうに見えるけど、長期的に見ると大変な問題やトラブルの原因になること、を表しているんだ。
具体的には、例えば虎を飼って、その虎を大切に育てたとしても、いつかその虎が大きくなって手に負えなくなったり、逆に自分を襲ったりする可能性があるよね。それと同じように、今は良いと思って行動したことや、自分の感情に流されてしたことが、後で大きな問題や困難を引き起こすことがある、っていう警告の意味が込められているんだ。
要するに、このことわざは、「今の行動が将来どんな結果をもたらすか、しっかりと考えてから行動しよう」という大切な教えを伝えてくれているんだね。
「虎を養いて患いを遺す」の使い方
がーん。とどめを刺せばよかった。
虎を養いて患いを遺すからこうなるのよ。
禍根を残すようなことをしてはいけないね。
情けをかけてはいけないのよ。
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「虎を養いて患いを遺す」の例文
- 虎を養いて患いを遺すというから、かわいそうと思って人の食べ物の味を覚えたクマの捕獲をあきらめたりしない。
- 情に流されて虎を養いて患いを遺すことになったら、この身が危ない。
- 虎を養いて患いを遺すのは嫌なので、心を鬼にして裏切者を断罪する。
- 愛弟子だから情けをかけたかったが、虎を養いて患いを遺すというのでしっかり罪を裁く。
- 健太くんは甘すぎる。彼を許すなんて虎を養いて患いを遺すように、後で悔いることになるわよ。