「氏無くして玉の輿」の意味(類義語)
【ことわざ】
氏無くして玉の輿
「女は氏無くして玉の輿に乗る」ともいう。
【読み方】
うじなくしてたまのこし
【意味】
女性は家格が低い家に生まれても見た目次第で身分の高い人と結婚し、富や地位を手にすることができる。
「氏」は、名字。昔は名字は武士の特権で庶民は名字を名乗ることは許されなかった。
「氏無くして玉の輿」は一般的に、女性が家柄や育ちが卑しい、あるいは貧しい状況からでも、その美しさや人柄によって高貴な人物と結婚し、社会的地位を向上させることが可能であることを示しているんだよ。
そうやな。これは、女性がどんな家庭に生まれたとしても、その美しさや人間性によって貴族や高位の人々と結婚できる、つまり「玉の輿に乗る」ことができるっていう意味やな。
要するに、生まれながらの家柄や地位よりも、個人の資質や能力が大切やってことを示してるんやな。
【類義語】
・玉の輿に乗る
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「氏無くして玉の輿」の解説
カンタン!解説
「氏無くして玉の輿」っていうことわざはね、女性がもともとはお金持ちの家庭じゃなかったり、地位の高い家庭から来てなくても、彼女がとてもきれいだったり、魅力的だったりすると、すごく立派な人、たとえばリッチなビジネスマンとか有名なスポーツ選手みたいな人と結婚して、それで地位や名声を手に入れることができるっていう意味だよ。
たとえばね、映画やアニメでよくある話だけど、貧しい家のお姫様がとても美しくて、最後には王子と結婚して幸せになるっていうのが、「氏無くして玉の輿」の状況だね。もともとの家庭の状況や背景よりも、その人自身の魅力や美しさで、人生が変わる可能性があるっていうことを教えてくれるんだよ。
「氏無くして玉の輿」の使い方
シンデレラは氏無くして玉の輿の代表格のように語られているけど、シンデレラは貴族だよね。
元々お嬢様よね。
氏無くして玉の輿って幸せそうに見えて、それなりの礼儀作法や所作を求められるから大変だろうね。
自分の方から出ることになるか追い出されるかだろうね。
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「氏無くして玉の輿」の例文
- 女性は氏無くして玉の輿のように、結婚で大きく人生が変わる。
- 農民の子の彼女は殿さまに見初められ、氏無くして玉の輿となった。
- 氏無くして玉の輿の人生を望んで、年収三千万以上のお見合いパーティーに参加する。
- いわゆる氏無くして玉の輿という結婚をしたが、姑にお里が知れないと言われ続けた。
- ともこちゃんは氏無くして玉の輿。今では港区女子だよ。
「氏無くして玉の輿」の文学作品などの用例
「まあまあクヨクヨ思いなさんな。娘が孝行で何より幸い、縹緻はよし気質は優しく、当世珍らしいあのお種、ナーニ年期の済まねえ中に落籍されるのは知れたこと。女氏無くして玉の輿、立身出世しようもしれぬ。そうなると差し詰めお前達夫婦は、左団扇の楽隠居、百姓なんか止めっちまってさっさと江戸へ出て来なさるがいい。(国枝史郎の村井長庵記名の傘より)