「梅を望んで渇きを止む」の意味(語源由来・出典・類義語)

梅を望んで渇きを止む
うめをのぞんでかわきをとどむ
【意味】
代わりの物でも一時しのぎの役に立つことがあるということ。


それが、現状を乗り越えるちょっとした工夫や、一時しのぎの方法を見つけるたとえとして使われるんやな。これは、頭を使って困難を凌ぐ大切さを教えてくれる言葉やな。
中国魏の曹操が行軍中に道に迷い、部下たちは皆のどの渇きを訴えた。そこで曹操が「前方に大きな梅林があり、甘酸っぱい実がいっぱいなっている。のどの渇きをいやせるぞ」と言うと、兵士たちの口の中につばきが出て渇きをしのげたという。
【出典】
「世説新語」
【類義語】
・餅を描きて飢えに充つ
「梅を望んで渇きを止む」の解説
「梅を望んで渇きを止む」っていうことわざは、本当に欲しいものが手に入らない時に、ちょっとだけ我慢して、一時的に欲望を抑える、っていう意味があるんだよ。
たとえばね、すごくアイスクリームが食べたいけど、今、買うお金がない時に、美味しそうなアイスクリームの写真を見て、ちょっとだけ我慢する、そんな感じだよ。または、ほんとうは欲しいおもちゃがあるけど、その代わりに手元にある別のおもちゃで一時的に楽しむ、そんな状況を表すんだ。
この「梅を望んで渇きを止む」っていうことわざは、本当に欲しいものが手に入らない時でも、ちょっとだけ我慢して、一時的に欲望を抑える力が大切だって教えてくれるんだよ。それが、一時しのぎの方法にもなるんだね。
「梅を望んで渇きを止む」の使い方




「梅を望んで渇きを止む」の例文
- 家までまだ距離があるのにお腹がすいた。花の蜜を吸って梅を望んで渇きを止む。
- 雪が降りしきる中、どうしても外に出たいと訴える猫のために窓を開けたら、梅を望んで渇きを止むで満足してくれたようだ。
- 一時しのぎの策なんて長い目で見ればよくないと考える人もいるが、梅を望んで渇きを止むというように役に立つこともある。
- ボーカルの到着が遅れ観客からはブーイングの嵐だったが、僕がマイクを取り梅を望んで渇きを止むことに成功した。
- お風呂に入りたかったが断水で入れなかったため、夕立ちを浴びてみたが梅を望んで渇きを止むのように、意外とすっきりした。
























それは、理想のイメージを頭に描くことで、現状の困難を少しでも軽減するという意味も含まれている。