「牛を馬に乗り換える」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
牛を馬に乗り換える
【読み方】
うしをうまにのりかえる
【意味】
歩みの遅い牛を捨てて速い馬に乗り換えるように、不利なほうをやめて好都合なほうに切り替えることのたとえ。
でも、いつも利益ばかり追求するのは、場合によっては他人を傷つけることになりかねんから、注意が必要やな。
【語源・由来】
歩みの遅い牛を捨て、速い馬に乗り換える事から。
【類義語】
・牛を売って馬を買う
・牛を馬にする
・牛を以て馬に換う
【対義語】
・馬を牛に乗り換える
・馬を牛に換える
【英語訳】
・He has sold a bean and a bought a pea.
・change for the better.
「牛を馬に乗り換える」の解説
「牛を馬に乗り換える」っていうことわざはね、遅い牛から速い馬に乗り換える、つまり、もっと便利で良い方に変えるっていう意味だよ。
例えばね、古いゲーム機を使っていて、新しくて速いゲーム機が出たときに、その新しいゲーム機に変える、っていう場面で使うんだよ。
このことわざは「古いものや不便なものから、新しいものや便利なものに移る」っていうことを伝えているんだよ。それは、より良い状況や、より良い物事に向かって進むことの大切さを教えているんだね。
「牛を馬に乗り換える」の使い方
「牛を馬に乗り換える」の例文
- 今まではガラケーだったけれども、スマートフォンに変えたら随分と快適になったよ。牛を馬に乗り換えた気分だ。
- いつまでも情でそんな不便な土地に住んでいないで、引っ越しをしたら良いのに。牛を馬に乗り換える決断も必要だよ。
- 牛を馬に乗り換えて、思い切って違う会社に転職をしたところ、凄く働きやすくて驚いている。
- 彼女の店は業績不振らしく、近頃は牛を馬に乗り換えるつもりで、新しい事業を考えているらしい。
- いつまでも迷っていないで僕らの組織に加入すれば良いのに。君にとって牛を馬に乗り換えるタイミングは、おそらく今だと思うよ。
「牛を馬に乗り換える」の文学作品などの用例
やくざな軍人の政治家のような者が銅像になる世の中に、牛を表彰しないという法は無いというのだそうな。岡崎氏も人並み外れた牛好きだけに、喜んでその註文を引受けて製作にかかったが、件の註文主は、牛を馬に乗り換えたものか、その後頓と音沙汰をしないので、岡崎氏は今では身銭を切って、こつこつ仕揚げに取りかかっている。(薄田泣菫の茶話より)
足の遅い牛から足の速い馬に乗り換えることから、条件が良くなる方向にすぐさま変わるという概念を表現しているね。