「内で蛤、外では蜆」の意味(類義語)
【ことわざ】
内で蛤、外では蜆
「内に居る時の蛤貝、外へ出た時の蜆貝」「内蛤外蜆」ともいう。
【読み方】
うちではまぐり、そとではしじみ
【意味】
家の中では大きな顔をしているが、家の外では小さくなること。
「内で蛤、外では蜆」という表現は、家の中では偉そうに振る舞っているけど、外では控えめな態度を取るという人のことを指すんだよ。
ええな、これは。「家では大きな顔をしとるけど、外ではちっちゃくなる人」のことを言うんやな。
人間、場所によって態度がガラッと変わるんやな、これは教えてくれてるわけやな。結局、大切なのは自分がどう在りたいかやな、これは。
・内弁慶の外地蔵
・家の前の痩せ犬
・内広がりの外すぼり
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「内で蛤、外では蜆」の解説
カンタン!解説
「内で蛤、外では蜆」っていうことわざはね、家の中ではすごく偉そうに振る舞ったり、大きな顔をしてるけど、外ではその逆で、ちょっと控えめになったり、地味になる人のことを指してるんだよ。
たとえばね、家では家族に対してすごく意見が強い人が、外ではちょっと気弱だったり、人前ではあまり意見を言わないっていうのがこのことわざのイメージ。
「蛤」と「蜆」は、どちらも貝の種類なんだけど、蛤は大きめの貝で、蜆は小さめの貝だよ。だから、家では「大きな蛤」のように振る舞っているのに、外では「小さな蜆」のようになる、という比喩で、人の振る舞いのギャップを表しているんだね。
「内で蛤、外では蜆」の使い方
話しで聞いてる感じだと、健太くんのお父さんは亭主関白なのね。
内で蛤、外では蜆なんだよ。
へえ。そのギャップを見てみたいわ。
あまりにも違うから情けなくて笑えてくるよ。
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「内で蛤、外では蜆」の例文
- 我が家の犬はわがままで怖がりなので、内で蛤、外では蜆だ。
- 器が小さい人間ほど内で蛤、外では蜆で小心者だ。
- 家族に対して威張るしかない内で蛤、外では蜆はみっともない。
- 兄さんは内で蛤、外では蜆で、家の中ではジャイアンだが家の外ではのび太のようだ。
- 自分に自信がない彼は内で蛤、外では蜆だ。もっと自信を持てばいいのに。
「内で蛤、外では蜆」の文学作品などの用例
私には身分不相応の大名旅行で、そういう事に馴れない私は時に恐縮し、時に当惑することもあった。内で蛤、外では蜆、外では蜆で、こうなると小男の里見を正面にたてて、なるべくその背後で小さくなる算段をしていた。(志賀直哉の万暦赤絵より)