「器と名とは以て人に仮すべからず」の意味(出典)

器と名とは以て人に仮すべからず
【読み方】
うつわとなとはもってひとにかすべからず
【意味】
身分を表す器と地位を表す名はみだりに人に貸してはいけない。


もともと持ってる地位や、得てきた称号は、自分が持つべきもんやから、簡単に他人に譲ったりせんといかんてことやな。ちゃんと自分のもんは自分で守るんやな、これは。
「春秋左氏伝」
「器と名とは以て人に仮すべからず」の解説
「器と名とは以て人に仮すべからず」っていうことわざは、大切なものや自分の地位を他人に簡単に譲ってしまってはいけない、という意味があるんだよ。
「器」は、特定の身分の人が使うものや地位を示す道具のこと。「名」は、爵号や地位を示す称号のことを言うんだよね。これらは、君主がしっかりと握りしめるべきもので、軽々しく他人に渡してしまってはいけないっていう意味だよ。
例えば、学校でクラスのリーダーに選ばれた時、その地位や権限をすぐに他の友達に渡してしまうと、クラスのまとまりがなくなってしまったりするよね。それと同じで、大切な地位や役割は、しっかりと自分で責任を持って行動することが大切なんだよ。
このことわざは、そのような重要な事柄に対する敬意や責任感を伝えているんだね。
「器と名とは以て人に仮すべからず」の使い方




「器と名とは以て人に仮すべからず」の例文
- 病欠中に課長代理に彼を任命したら、器と名とは以て人に仮すべからずで好き放題されて復帰後は仕事の山だった。
- 健太くんに三種の神器を貸したらそれにふさわしいと勘違いし、器と名とは以て人に仮すべからずというように世が乱れた。
- 自分の名刺を詐欺に利用されたが、器と名とは以て人に仮すべからずだ。
- 自由に裁量する権利を貸し与えたら、器と名とは以て人に仮すべからずで大変なことになった。
- 器と名とは以て人に仮すべからずという。今の時代どんなふうに悪用されるか分かったものじゃない。























