【ことわざ】
薄紙を剥ぐよう
【読み方】
うすがみをはぐよう
【意味】
病気が日に日によくなるさま。
【語源・由来】
地道だけれど着実な回復を感じさせることを表現したものです。すりむいた傷などがだんだん良くなることを想像して、「薄皮を剥ぐよう」にと誤解される場合もあります。かさぶたがとれて治ってゆくイメージからでしょうか、良さそうに思えてしまいますが誤りです。
【類義語】
-
【対義語】
-
【英語訳】
little by little slowly but surelyが少しづつという意味合いでは最適ですが、病気が治ることを示していませんので、これだけでは英語訳には合いません。例文としては She was anxious to recover from illness slowly but surely.(彼女は薄紙が剥がれるように回復を祈っています。)です。
「薄紙を剥ぐよう」の使い方

おばあちゃんが病気なんだ。

薄紙を剥ぐように良くなると良いね。

厚紙を剥いでもいいけど。

お年だから焦らないほうがいいよ。
「薄紙を剥ぐよう」の例文
- 彼女は長い間入院しているけど、最近では状態が好転して、薄紙を剥ぐように回復に向かっているようです。
- もうダメかと思いましたが、病気なら危篤状態から薄紙を剥ぐように回復したとでもいうように、なんとか会社も持ち直しました。
- 可能な治療法を全て試してダメだったのに、ここしばらくは薄紙を剥ぐように状況が好転しているのは説明がつきませんが、これも生命の神秘なのでしょうか。
- ひどい怪我をした白鳥を保護して治療したもののもうダメかと思っていたら、薄紙を剥ぐようですけれど奇跡みたいに良くなっています。
まとめ
薄紙一枚では目に見えた変化は分かりませんが、数十枚になれば変化が実感できることを表したことわざです。毎日毎日確実に一枚づつ変化していくことの大切さ諭(さと)しているようです。病気以外でも毎日の努力の積み重ねが大切です。何事もあきらめないで頑張ることが大切です。