【ことわざ】
山高きが故に貴からず
【読み方】
やまたかきがゆえにたっとからず
【意味】
尊ぶべきはその実質であるということ。どんなに外観がりっぱであっても、内容が伴わなければすぐれているとはいえない。物事は見かけだけで判断するなというたとえ。
【語源・由来】
「実語教」の「山高きが故に貴からず、木有るを以て貴しと為す」から。
【類義語】
人肥えたるが故に貴からず(ひとこえたるがたっとからず)
【英語訳】
Fine words don’t fill the belly.
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「山高きが故に貴からず」の使い方
太郎君がかっこいいノート持ってるんだ。いいよな。
山高きが故に貴からずって知ってる。見かけじゃないと思うわ。
中味が大切だってこと?つまりノートを有効に使えるかどうかかな。
そう良く分かったわね。後で役に立つように内容のあるノートができて、かっこいいノートだと思うわ。
「山高きが故に貴からず」の例文
- 新社屋(しんしゃおく)は完成しましたがこれはまだ始まりです。山高きが故に貴からずといいます、これからが正念場です。
- 立派な人には見えるが、話を伺(うかが)うと山高きが故に貴からず、どうも違和感があります。
- 書かれている趣旨は正論だと思います。しかしながら、山高きが故に貴からずともいいますのでこれからの活動に注目してまいります。
- 山高きが故に貴からずです。しっかりと精進(しょうじん)してご期待に沿うよう頑張ります。
まとめ
頭では分かっていても立派な体格、服装が決まっていて、その時の立ち居振る舞いが良ければ、それでその人のことを判断してしまいます。少なくとも第一印象はそれが大きく影響するのは間違いありません。実語教につづく句を読むと、山高きが故に貴からずではここでいう一時的な外見ではなく、また、知恵のみならずその人の人間性も指し示しているのだと感じました。