【ことわざ】
柳に雪折れなし
【読み方】
やなぎにゆきおれなし
【意味】
柳の枝はよくしなうので、雪が積もっても振り落としてしまって折れない。そこから、柔軟なものは堅固なものより適応性があって困難に耐えるというたとえ。
【類義語】
・風に柳
・堅い木は折れる
・柔よく剛を制す
・歯亡び舌存す
・柳風にしなう
・柳で暮らせ
・柳に受ける
・柳に風
・柳に風折れなし
・柳に風と受け流す
・楊柳の風に吹かるる如し
【英語訳】
In yielding is strength.
Oaks may fall when reeds stand the storm.
Better bend (or bow) than break.
Threatened men (or folks) live long.
Reeds stand when oaks fall.
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「柳に雪折れなし」の使い方
健太くんは、柳に雪折れなしという言葉のように、しなやかに人と付き合うから喧嘩にならないわよね。
人の悪意をはじめとするあらゆる思いを受け止めていたら、自分の芯が折れて自分の意思が無くなってしまうからね。柳が風を受けるように、しなやかに受け、そして流す。これが大事だよ。
へえ。なんだか勉強になったわ。
えへへ。でも、空手の師匠からの受け売りなんだけどね。
「柳に雪折れなし」の例文
- 彼は柳に雪折れなしというような人物だから、学生時代はずっと学級委員長をやって、クラスをまとめていた。
- 彼女は、柳に雪折れなしという言葉のように、人とぶつかることのない性格だったので、一緒にいて心地が良かった。
- あの子は、柳に雪折れなしという言葉そのもので、どこの派閥にも属することなく、しなやかで世渡り上手だった。
- 彼は、柳に雪折れなしという言葉通り、簡単に折れない芯の強さと、柳が風に揺れるような優しさが共存した素晴らしい人だった。
- 日本では、柳に雪折れなしという言葉があるが、聖書にも「柔和なものは幸いです。その人たちは地を受け継ぐから」という言葉があるように、しなやかさが生きる上で大切である。