「前車の覆るは後車の戒め」の意味(出典・類義語・英語)
【ことわざ】
前車の覆るは後車の戒め
【読み方】
ぜんしゃのくつがえるはこうしゃのいましめ
【意味】
前を行く車がひっくり返るのを見て後の車が注意することから、先人の失敗は後人の戒めになることのたとえ。
これは、歴史や先人の経験を大切にし、そこから教訓を得ることの重要性を教えてくれてるんや。他人の失敗から学ぶことで、自分の行動をより良くできるってことやな。
【出典】
「漢書・賈誼伝」にある、前漢の賈誼が文帝に上奏した文で引用した言葉に基づく。
【類義語】
・殷鑑遠からず
・後車の戒め
・前車の轍を踏む
・前車覆轍
・前覆後戒
・他山の石
・他山の石以て玉を攻むべし
・轍を踏む
・人の上見て我が身を思え
・覆轍
【英語】
Better learn from your neighbour’s scathe than your own.(自分の損害よりも隣人の損害によって賢くなれ)
「前車の覆るは後車の戒め」の解説
「前車の覆るは後車の戒め」という表現は、「漢書」賈誼伝に由来する言葉で、先に行った車が覆った(事故に遭った)のを見て、後に続く車が同じ道を行かないように注意するべきだという意味を持っているんだよ。このことわざは、先人の失敗や過ちから学び、同じ過ちを繰り返さないようにするべきだという教訓を示しているんだね。
例えば、歴史上の失敗や個人的な経験などから学ぶことで、同じようなミスや問題を避けることができるよね。この表現は、過去の出来事から教訓を得ることの重要性を強調しているんだ。
このことわざは、過ちを犯した人々の経験を利用して、将来の同様の状況でより賢明な決定を下すための指針として使われることが多いんだよ。また、他人の失敗から学ぶことで自分自身の経験を豊かにし、より良い選択をすることができるという考え方を示しているんだね。この言葉は、過去の経験を活かすことの価値を教えてくれるんだ。
「前車の覆るは後車の戒め」の使い方
「前車の覆るは後車の戒め」の例文
- 前車の覆るは後車の戒めというように、私は兄が親から怒られているのを見て育ったので、どうしたら親に怒られないかを知っていた。
- 前車の覆るは後車の戒めとあるように、僕が失敗ばかりするのは君たち後輩が失敗して苦しまないようにするためなんだよ、優しいだろ?
- 前車の覆るは後車の戒めっていうじゃない、前の車が、雪道でスリップしたのを見て、周囲の車は警戒して、息を合わせたようにスピードを落としたの。
- 前車の覆るは後車の戒めっていうのに、おかしいでしょう、あのイベントの失敗を見ていたはずなのになんで同じ失敗をするんだろうね。
- 前車の覆るは後車の戒めというが、政治家だった父が汚職事件で失職したようなことは絶対にしない。