【ことわざ】
地獄の沙汰も金次第
「地獄の沙汰も金」「地獄極楽の道も銭」などともいう。
【読み方】
じごくのさたもかねしだい
【意味】
この世のことはすべて、お金さえあれば解決できるという意味。
「沙汰」とは裁判の意味。
【語源・由来】
この世の裁きよりも厳しいとされる、地獄の裁きでさえも、お金を出せばひどい目には会わなくてもすむという意味が由来。
「上方いろはかるた」のひとつ。
「上方いろはかるた」とは、いろは47文字に「京」の文字を加えた48字を使った、ことわざのかるたのこと。
「いろはかるた」は、江戸、京都、大阪、上方、尾張など、地方によって違いがある。
「いろはかるた」は、江戸、京都、大阪、上方、尾張など、地方によって違いがある。
【類義語】
・人間万事金の世の中
・金さえあれば飛ぶ鳥も落ちる
・金の光は阿弥陀ほど(かねのひかりはあみだほど)
・金が物を言う
・金で面を張る(かねでつらをはる)
【英語】
・A golden key can open any door.(黄金の鍵はどんな扉でも開けることができる)
・Money makes the mare to go.(金は馬をも動かせる)
・No penny, no pardon.(金がなければ許しももらえぬ)
・Every man has his price.(人にはそれぞれ値段がある)
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「地獄の沙汰も金次第」の使い方
昨日みんなでサッカーをしていたら、公園の隣の家の、おじいさんの植木鉢を割っちゃったんだ!
そうだったの?怒られたでしょう?
みんなでお菓子を持って謝りに行ったら、怒られなくてすんだよ!
地獄の沙汰も金次第ね。
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「地獄の沙汰も金次第」の例文
- いくら地獄の沙汰も金次第とはいっても、社長の息子だからといって、こんなことが許されていいのか。
- 近所の人たちがもめていたけれど、お金を出すことで解決したらしいよ。地獄の沙汰も金次第だね。
- 地獄の沙汰も金次第だから、もしも訴えられたとしてもお金を用意すればなんとかなるんじゃないか。
- あいつはいつも地獄の沙汰も金次第といって、お金を使って自分に有利なように物事を進めるんだ。
- 明日の大会で優勝できるように、審判に豪華な食事を用意すると言っていたけれど、それじゃあ地獄の沙汰も金次第じゃないか。