「随珠を以て雀を弾く」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
随珠を以て雀を弾く
「弾く」は、「弾つ」ともいう。
【読み方】
ずいしゅをもってすずめをはじく
【意味】
貴重なものをつまらないことに使うこと。得るものが少なく失うものが多いこと。
「随珠」は、中国春秋時代、隋侯が命を助けた礼として大蛇から贈られたという天下の名玉。
なるほどな。つまり、高価な玉を使ってちっちゃい鳥を追い払うようなもんやな。それで、大事なものを失って、得るものはほとんどないってことや。もったいないことこの上ないわ。
一時の便利さのために、大切なものを無駄遣いしてしまう愚かさを教えてくれる言葉やね。大事なものは、ちゃんとその価値に見合った使い方をしなアカンってことやな。
【語源・由来】
貴重な宝珠で雀を打ち落とす意から。
【出典】
「荘子」
【類義語】
・小判で鴨を打つ
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「随珠を以て雀を弾く」の解説
カンタン!解説
「随珠を以て雀を弾く」ということわざは、貴重なものをつまらないことに使うことのたとえで、大切なものを無駄遣いすることの愚かさを示しているんだ。このことわざの由来は、春秋時代の随侯が命を救われた礼として大蛇から贈られた「随珠」という名宝に関連している。
随珠は非常に価値のある宝石だったけれど、このことわざではそれをただのはじき玉として使って雀を撃ち落とすような行為を指しているんだ。これは、貴重なものをその価値にふさわしくない小さなことに使ってしまうことを批判しているんだね。
要するに、このことわざは、価値あるものを適切に評価し、適切な方法で利用するべきだという教訓を伝えているんだ。貴重なものを無駄に使うことは、その価値を理解していないことを示し、結果的には損失が多く、得るものが少ないことを意味しているんだよ。
「随珠を以て雀を弾く」の使い方
この仕事は随珠を以て雀を弾くだな。
大変なわりに利が少ないわね。
やめておく?
信頼を得られればもっと割のいい仕事をもらえるかもしれないから、今回は頑張る。
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「随珠を以て雀を弾く」の例文
- 戦争は、随珠を以て雀を弾くようなものだからやめた方が良い。
- 彼女の才能を雑用に使うのは、随珠を以て雀を弾くだな。
- これはスーパーコンピューターに家計簿の計算をさせるようなもので、随珠を以て雀を弾くだ。
- 随珠を以て雀を弾くような無駄遣いはやめて、適材適所の配置をする。
- 人と時間を割くわりに、随珠を以て雀を弾くで得るものが少ない事業だ。
大切なものを大事にしないと、結局損をすることになると教えてくれているんだ。