【ことわざ】
焼け木杭に火がつく
【読み方】
やけぼっくいにひがつく
【意味】
一度縁が切れていた関係が、元に戻ることをいう。多くは、男女の関係に用いる。「焼け木杭」とは燃えさしの切り株や焼けた杭のこと。「木杭(ぼっくい)」は「棒杭(ぼうくい)」が音変化したもの。
【語源・由来】
一度焼けて炭化した杭は火が付きやすいことから。
【類義語】
燃え杭には火がつき易い
【対義語】
ー
【英語訳】
Wood half-burned is easily kindled.
The old love blazed anew between them.
「焼け木杭に火がつく」の使い方
健太くん、昔、仲が良いから怪しいと噂になったあの女の子と歩いているのを昨日見たわよ。焼け木杭に火がついたの?
最近、何回か会ったけど、前から、やましい関係じゃないし、焼け木杭に火がつくという関係にはなりえないよ。
あら、そうなの?あんなにかわいい子なのに?
確かにかわいいほうだと思うけど、おねしょをしていたころから知っている幼馴染だから、今さらどうこうならないよ。
「焼け木杭に火がつく」の例文
- 下手に仲を引き裂こうとすると、恋の炎に油を注ぐような結果になり、冷めかけた恋でさえ、妨害によって焼け木杭に火がつくように燃え上がることがある。
- 焼け木杭に火がつく、というわけでもないが、最近になって、縁を切ったカレー屋が懐かしくなってきて無性に食べたくなってどうしようもない。
- 二人が別れるまでは、常に別れちゃえばいいのにと思っていたが、悲しんでいる彼を見ると、焼け木杭に火がついて欲しくもあるが、しかし仲の良い二人は見たくない。
- 久しぶりにこの土地に足を運び、昔の彼女に再会したのだが、あまりにきれいになっていたので、焼け木杭に火がついた。
- 彼女とは、付き合って別れた後、焼け木杭に火がついたこともあったが、今では、お互いのことを一番理解している腐れ縁の友人のようなものだ。