【ことわざ】
幽霊の正体見たり枯れ尾花
【読み方】
ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな
【意味】
幽霊が出るのではないかとびくびくしていると、枯れたススキの穂のようなつまらないものでも幽霊に見えたりするという意味。怖い怖いと思っていると、なんでもないものまで恐ろしく感じるたとえ。また、怖いと思っていても、正体を知ると何ともないということ。
枯れ尾花は、枯れたススキの穂のこと。
【語源・由来】
江戸時代の俳人、横井也有の句「化け物の正体見たり枯尾花」から。
【類義語】
・疑いは暗中の人影
・疑えば目に鬼を見る
・落ち武者は薄の穂にも恐ず
・疑心暗鬼を生ず
・窃ぷの疑い
・茄子を踏んで蛙と思う
・杯中の蛇影
【英語訳】
One always proclaims the wolf bigger than himself.
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「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の使い方
健太くん、肝試し大会ってなんのためにやるのかしら?
肝を試すためなんじゃないかな。試されたくもないけど。しかし、暗いと全部、幽霊に見えてくるなあ。うわああああ。
健太くん、急に叫ばないでよ。何?ああ、健太くん。幽霊の正体見たり枯れ尾花よ。
ああ、お尻に、枯れ枝が刺さっただけか・・・。ああ、こわかった。早くゴールに向かおう。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の例文
- 幽霊の正体見たり枯れ尾花というけれど、宿泊先で眠ることができなくてぼんやり天井を見ていたら、天井のシミがだんだんお化けに見えてきて余計に眠れなかった。
- この部屋は幽霊が出るよとあいつが脅かすもんだから、怖くて幽霊の正体見たり枯れ尾花っていう言葉にあるように、椅子に掛かっていたコートが幽霊に見えて叫んでしまった。
- 心霊写真かと思ったけれど、よく見ると窓ガラスに健太くんがうつりこんでいるだけだった。幽霊の正体見たり枯れ尾花だね。
- 幽霊の正体見たり枯れ尾花っていうけれど、にやにや笑いながらのっぺらぼうが歩いてくると思ったら、最近髪が薄くなってきた父だった。
- 幽霊の正体見たり枯れ尾花というけれど、小さいころ、夜がとても怖くて蛾が窓にぶつかる音が幽霊が窓を叩く音に思えて震えたりしていた
- 幽霊の正体見たり枯れ尾花という言葉にあるように、怖いと思って気持ちから負けているから就職が決まらないんであって、面接官は幽霊じゃないんだから、よく見てごらん。