【ことわざ】
老馬の智
「老馬の知」とも書く。
【読み方】
ろうばのち
【意味】
経験を積んで、物事に練達した知恵。また、老馬にも教えを乞うほどの謙虚さが必要であるということ。
【語源・由来】
中国、春秋時代、斉の管仲が、遠征の帰途に雪の山中で道に迷った時、老馬を放って、その後について行ったら正しい道が分かったという故事から。
【出典】
「韓非子」説林上
【類義語】
・烏賊の甲より年の功
・医者と坊主は年寄りがよい
・医者と味噌は古いほどよい
・馬に道をまかす
・老いたる馬は道を忘れず
・蟹の甲より年の功
・亀の甲より年の功
・松笠よりも年嵩
【対義語】
・老いては子に従え
・騏驎も老いては駑馬に劣る
・年寄りと釘の頭は引っ込むがよい
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「老馬の智」の使い方
校庭で育てている花が元気がなくなって枯れそうなの。誰か相談できる人はいないかしら。
ああ、それなら老馬の智っていうじゃない。用務員のおじいさんが詳しいよ。花だけじゃなく、木の名前も詳しくて、色々教えてくれたよ。
へえ。私も木の名前を教わりたいわ。でも、その前に花について相談しないといけないわ。
さっき、校門の掃除をしていたから、まだいるかもしれない。行ってみよう。
「老馬の智」の例文
- かなりの高齢だから、現代の経営についてはわからないだろうと思い込まずに、老馬の智っていう言葉の通り、先日、引退された会長に相談すると良い。
- この山は気候の変化が激しいから、登るなら、若い人に聞くより、老馬の智という言葉の通り、あそこのじいさんに聞いた方が君の身のためだよ。
- 老馬の智という言葉の通り、ご両親を古い考えの人たちだと馬鹿にしてはいけないよ。
- 迷ったときは先生に聞いてごらん、先に生きると書いて先生だよ。老馬の智という言葉にあるように、培った経験で君を良い方向に導いてくれるかもしれないよ。
- 老馬の智というように、隣のおじいさんの、長年の経験に基づいた天気予報はテレビのそれよりよくあたる。