【ことわざ】
隴を得て蜀を望む
【読み方】
ろうをえてしょくをのぞむ
【意味】
一つの望みを達すると、さらに次の望みがわいてくる。人間の欲望に限りがないこと。
「隴」とは、中国甘粛省南東部の地名。「蜀」とは、現在の四川省の地域のこと。
【語源・由来】
中国の三国時代、魏の曹操が隴の地を得た時、部下の司馬仲達が蜀の地も攻め取ろうと進言した。それに対して曹操が答えて言ったことば。
【出典】
「三国志」
【類義語】
・亀の年を鶴が羨む
・亀も上々
・千石取れば万石羨む
・望蜀
・欲に頂なし
【英語訳】
Avarice knows no bounds.
Much would have more.
One desire gratified gives rise to another
【スポンサーリンク】
「隴を得て蜀を望む」の使い方
隴を得て蜀を望むという言葉のように、際限のない欲望は良くないけど、際限のない欲望のおかげで人間は進化してきたともいえるわよね。
そうだね。生きたいという欲望のために、医学は進歩したし、楽をしたいという欲望から、便利な家電が生まれたよね。
隴を得て蜀を望むように進化の道を突っ走ってきたけど、でも、そろそろ立ち止まって振り返ってみても良いころじゃないかしら。
そうだよね。これ以上便利になったら、逆に人間は退化するか滅亡しそうだもんね。
「隴を得て蜀を望む」の例文
- 隴を得て蜀を望むような女性のことを書いた話が、グリム童話にあり、欲望のままに望み続けるとどうなるか・・・、読んでみてね。
- 隴を得て蜀を望むという言葉の通り、子供が百点をとってきたら、次は学年で10位以内に入ってほしいと望むようになった。
- 隴を得て蜀を望むというように、ようやく欲しかった人形を手に入れたのだが、次は、人形用の家が欲しくなった。
- 隴を得て蜀を望むという言葉のように、彼の物欲には終わりがないが、実家が裕福らしく、あまり困っていないようだ。
- 隴を得て蜀を望むというように、長時間並んで念願のパンケーキを食べたが、次は本場で食べたいからハワイに行きたくなった。