【人間万事塞翁が馬】の意味と使い方や例文（出典・故事・類義語）

「人間万事塞翁が馬」の意味（出典・故事・類義語）
「人間万事塞翁が馬」の解説
「人間万事塞翁が馬」の使い方
「人間万事塞翁が馬」の例文
「人間万事塞翁が馬」を英語で言うと？

「人間万事塞翁が馬」の意味（出典・故事・類義語）

【ことわざ】
人間万事塞翁が馬

【読み方】
にんげんばんじさいおうがうま

「人間」は「じんかん」とも読む。

【意味】
人間の運命や幸不幸は予測できないということのたとえ。

「人間万事塞翁が馬」という言葉は、人生で起こる出来事が禍か福かはその時点では分からないということを表しているんだよ。

ほんなら、これは「人生の幸不幸は予測できひんし、時には不幸が幸福に変わることもある」ってことやな。最初は不運に思えても、時間が経つとそれが幸運につながるかもしれへんって話やね。

これは、人生の出来事に対して楽観的になるように、また、物事の成り行きを見守る大事さを教えてくれる言葉やな。一つの出来事だけを見て判断せず、長い目で見ることの重要性を示してるわ。

【出典】
「准南子えなんじ」人間訓より。

【故事】
昔、中国北方の国境の塞（とりで）近くに住んでいた翁（＝老人）が飼い馬に逃げられたが、しばらくしてその馬が名馬を連れて帰った。また、その息子がその馬に乗って骨を折ったが、そのために兵役をまぬがれた、という故事による。

【類義語】
・禍福は糾える縄の如し
・沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり

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「人間万事塞翁が馬」の解説

カンタン！解説

「人間万事塞翁が馬」という言葉は、人生の幸不幸は予測不可能であり、時には不幸に見える出来事が後に幸福をもたらすこともあれば、逆に幸運に見える出来事が不幸を招くこともある、ということを表しているんだ。この言葉は、「淮南子」の人間訓に由来する故事からきているよ。

この故事では、塞の老翁が馬を失うという不幸に見舞われるけれど、それが意外な形で幸運をもたらし、さらにその幸運が新たな不幸を引き起こすが、結果的にそれが命を救うという、禍福が転じる様子が描かれているんだ。

この話は、人生における出来事の意味や価値を一時点で判断することの難しさ、そして時間を経るにつれて物事の意味が変わっていくことの可能性を示しているよ。人生の予測不可能性と、どのような状況でも希望を持ち続けることの大切さを教えてくれる言葉なんだね。この故事は、人々に対して、人生の変化に柔軟に対応し、現状を冷静に受け止めることの重要性を伝えているんだよ。

「人間万事塞翁が馬」の使い方

人間万事塞翁が馬っていうでしょう？

聞いたことがあるよ。

おじさんが、泥棒に入られたんだけど、近所でその泥棒を現行犯で捕まえて、その時にけがをしてしまい、約束があった取引先に行けなくて、怒られたんだけど、泥棒を捕まえた場所が取引先の社長のお母さんの家だったの。それで、警察に表彰された上に、取引は大口契約に変更になり幸せになったっていう話。

・・・まさに人間万事塞翁が馬だね。

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「人間万事塞翁が馬」の例文

人生は確かに人間万事塞翁が馬のごとく、幸福が不幸の原因となることもあるし、不幸が幸福の原因となることもあるだろう。
就職試験に落ちたからって、落ち込むなよ。人間万事塞翁が馬だぞ。君を落としたその会社が、来年には倒産しているかもしれない。
人間万事塞翁が馬で、けがをして入院した病院で看護師をしていた今の妻と知り合い、結婚したんだ。
人間万事塞翁が馬というように、お財布を落として落ち込んでいた僕のところに、拾った人が、中の住所を見て届けに来てくれて、しかもその人は連絡しようと思っていたがずっと会っていなかった幼馴染だった。
人間万事塞翁が馬、１００円を自動販売機の下に落として悔しい思いをしたが、ジュースを買ったら二本出てきた。