【ことわざ】
和を以て貴しとなす
【読み方】
わをもってとうとしとなす
【意味】
人々が仲良く、和合して事を行うのが最も尊いという意味。
【語源・由来】
聖徳太子が制定した「十七条憲法」第一条のことば。「論語」に「礼之用以和為貴」とある。「礼すなわち倫理的な規範を実践することの尊さは、人々の調和を実現することにある」とあり、「なにごとにも調和は大切であるが、礼をもってそれに節度を与えないとうまくいかない」と続く。
【英語訳】
Harmony is the greatest of virtues.
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「和を以て貴しとなす」の使い方

なんだかんだいっても和を以て貴しとなすのが日本人だよね。

悪く言えば、和を乱す、出る杭を打つのが日本人ともいえるわね。

仲良く、横並びであることがあるべき姿としてふさわしいってことだね。

そうなのよ。この前、塾の勉強を学校でしていたら、がり勉って揶揄されたのよ。横並びを良しとする精神がああいう悪意を生むのよ。
「和を以て貴しとなす」の例文
- 所属する集団のなかで、争いごとが起こるのを常に警戒し、目を凝らし、耳をそばだてているので、女性は「和を以て貴しとなす性」 なのだと本に書いてある。
- 和を以て貴しとなすことを日本人はことさら大事にしているが、「和」はあくまでも何かを成し遂げるための一つの方法であって、目標とすべき事柄ではない。
- 和を以て貴しとなすという言葉は、人は派閥や党派などを作りやすいが、そうなると偏った、かたくなな見方にこだわって、他と対立を深める結果になることを戒めている。
- 和を以て貴しとなすという言葉にあるように、納得のいくまで話し合った結果、文化祭での出し物は評判がよかった。
- 和を以て貴しとなすという言葉にあるように、和と礼を大事にしないで、相手の気持ちを忖度して行うような会議は意味がない。