「猫に木天蓼」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
猫に木天蓼
【読み方】
ねこにまたたび
【意味】
猫は木天蓼が最高の好物であることから、大好物、または効果があることのたとえ。「木天蓼」はマタタビ科のつる性植物。「猫に木天蓼お女郎に小判」「猫に木天蓼泣く子に乳房」とも続ける。
何かにとても反応する様子や、あるものが人や状況にぴったり合って大きな効果を出すことを言うんやね。これは、人や物の好みや、何かがうまくマッチするときの喜びや効果の大きさを表してるわけや。
【語源・由来】
猫は木天蓼が大好物であることから。
【類義語】
・牛の子に味噌
・泣く子に乳
「猫に木天蓼」の解説
「猫に木天蓼」という表現は、猫がマタタビに対して示す強い魅力や興奮を例えた言葉だね。マタタビは、その実や葉に含まれる特定の成分によって猫を恍惚(こうこつ)とさせる効果があるとされている。猫がマタタビの実や葉に触れると、異常なほど興奮したり、幸福感を示したりする行動を取ることがよく知られているよ。
この表現は、何かを非常に好む様子や、特定の物事に対して顕著な効果がある場合に使われることがあるんだ。例えば、「お女郎に小判」「泣く子に乳(飴)」とともに使われるときは、それぞれの対象にとって最適なもの、または強い欲望を満たすものを意味しているよ。
「猫に木天蓼」は、特定の対象や状況において、予想以上の反応や効果が得られることを象徴的に表現している言葉と言えるね。このような比喩は、人々がその対象に対して持つ強い好みや反応の度合いを色濃く示すのに役立つんだ。また、この表現は、物事にはそれぞれ相応しい対応や方法があるという教訓も含んでいるよ。
「猫に木天蓼」の使い方
「猫に木天蓼」の例文
- 猫に木天蓼というように、旅先にキャンディーを持っていけば、息子はおとなしくしてくれるだろう。
- 猫に木天蓼というように、彼が機嫌を損ねたら、ケーキを買っておいておけば、すぐに機嫌がよくなる。
- 猫に木天蓼というように、息子は、カブトムシの絵が書いてあるものならば何でも好きで、手に入ると上機嫌になる。
- 猫に木天蓼というように、先生に仕事を依頼するならば、あの店の羊羹を持っていくと必ず引き受けてくれるよ。
- 猫に木天蓼というように、彼女をデートに誘うならば、彼女が大好きなかき氷屋さんに一緒に行こうって誘えばいいんだよ。
まとめ
木天蓼(マタタビ)は猫科の動物にとって性的に興奮させる媚薬であり、「酔っ払う」と言った表現によく似ている状態になるので、人間にとってのアルコールと同列に考えてしまいがちだが、全く違うものなので注意が必要。マタタビは中枢神経を麻痺させ、性的興奮を促し、猫は喉を鳴らし、目を細め眠りはじめる。中枢神経には呼吸にかかわる延髄も含まれているので、麻痺が重度になると、呼吸が出来なくなってしまうことがあるので死んでしまうこともある。意外と怖い木天蓼の作用の話・・・。