「百尺竿頭に一歩を進む」の意味(出典・語源由来・英語訳)
【ことわざ】
百尺竿頭に一歩を進む
【読み方】
ひゃくしゃくかんとうにいっぽをすすむ
【意味】
・すでに努力・工夫を尽くしたうえに、さらに尽力(じんりょく)すること。
・修行(しゅぎょう)に修行を重ねて悟(さと)りの世界に上りつめたとしても、まだそこは悟りにいたる境界なので、安住することなく、執着(しゅうちゃく)することなく更に一歩を進め、身を投げ出し、自由無礙(じゆうむげ)なることが肝要(かんよう)であるということ。
この言葉は、どんなに高い場所にいても、もっと高みを目指すべきやって教えてくれてるわけや。常に自己改善と成長を続ける大切さを表してるんやね。
【出典】
禅籍(ぜんせき=禅の書物)の「無門関」、「景徳伝灯録」。
【語源・由来】
中国唐代の禅僧(ぜんそう)、長沙景岑(ちょうさ けいしん)の言葉です。
【英語訳】
一例では Even if it reaches to an extreme of a summit, it is not being satisfied with, or also aiming at progress. と表現することができます。
「百尺竿頭に一歩を進む」の解説
「百尺竿頭に一歩を進む」という表現は、「伝灯録」という禅の文献から来ている言葉で、もうすでに非常に高いレベルに達している状態から、さらにその上を目指すという意味が込められているんだよ。これは、達成や完成の頂点に立っているにも関わらず、まだ前進し続けることの重要性や、さらなる精進の必要性を示しています。
この言葉は、精神的な成長や自己改善、あるいは学問や技術など、どの分野でも使われることがあり、すでに高い成果を上げた後でも満足せずに更なる進歩を目指す姿勢を表しているんだ。たとえば、科学者が重要な発見をした後でも、さらに深い知識を求めて研究を続けることや、アスリートが記録を更新した後でもさらにトレーニングを重ねることなどが該当するね。
このことわざは、どんなに高い成果を達成しても、自己満足に陥らず、常に向上心を持ってさらに上を目指すべきだと教えてくれる言葉なんだよ。それは精神的な成長の旅の中で、いつも新たな一歩を踏み出すことの大切さを思い起こさせてくれるね。
「百尺竿頭に一歩を進む」の使い方
「百尺竿頭に一歩を進む」の例文
- 彼は職場でも優秀な人材だが、驕(おご)ることなく百尺竿頭に一歩を進むように努力している。
- バブルでいい気になって、いつの間にかどん底まで落ち込んだのは、百尺竿頭に一歩を進むことに思いが至らなかったからです。
- 優勝したからと有頂天にならず、百尺竿頭に一歩を進むように安住しないことが大事です。
- 百尺竿頭に一歩を進むのは普通の人ではなかなかできないことです。
まとめ
勉強すればするほどまだ勉強することが増えてきて際限がありません。このことわざからすれば、すべて知っているような発言をする人は百尺竿頭の先まで達した人なのでしょう。本当に物事を知るということは、更に一歩を進んでまだ未熟なところがあるという心を持ち続きけることができる人なのかもしれません。
これは、自己の限界を超えてさらに上を目指すという意味が込められており、絶え間ない努力と成長を求める姿勢を示しているよ。