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【いずれ菖蒲か杜若】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

いずれ菖蒲か杜若

「いずれ菖蒲か杜若」の意味とは?(類義語)

意味

【ことわざ】
いずれ菖蒲か杜若

【読み方】
いずれあやめかかきつばた

【意味】
どちらも優れていて甲乙つけにくいこと。

ことわざ博士
「いずれ菖蒲か杜若」ということわざは、どちらも素晴らしい選択肢で、どちらを選んでいいか迷うという状況を表しているんだよ。
助手ねこ
つまり、二つの選択肢がともにええから、どっちを選ぶべきか悩むってことやな。

どっちもいいなって思って、選ぶのが難しい状況を表すんやな。

【類義語】
・兄たり難く弟たり難し
・双璧
・伯仲の間

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「いずれ菖蒲か杜若」の語源由来・解説

【語源由来】
アヤメとカキツバタは美しく似ており区別しにくいところから。

由来を簡単に説明!
解説

「いずれ菖蒲か杜若」っていう表現には、菖蒲(あやめ)と杜若(かきつばた)という2つの花が、どちらも美しいけど、よく似ていて区別がつかないという意味があるんだ。だから、「どっちを選んだらいいかわからないよ!」っていう状況を表しているんだよ。

この表現が初めて使われたのは、「太平記」という本の中だよ。「太平記」は、昔の日本の戦争を書いた物語で、その中に「いずれ菖蒲か杜若」っていう表現が出てくるんだ。

物語の中では、源頼政という武士が、怪しい鳥を退治したお礼に美女をもらうんだ。でも、その美女は全部で12人もいて、みんなすごくきれいだったから、源頼政は「どの美女を選んだらいいのかわからない!」って悩むんだ。それを表現するために、「いずれ菖蒲か杜若」という歌を詠むんだよ。

だから、「いずれ菖蒲か杜若」っていうのは、「どっちを選んだらいいかわからないくらい、みんな素敵だね」っていう意味になるんだよ。たとえば、アイスクリームのフレーバーがたくさんあって選べないときや、何のゲームを遊ぼうか迷ったときなんかに使えるよ。

「いずれ菖蒲か杜若」の使い方

健太
近所の家に四姉妹がいるんだけど、いずれ菖蒲か杜若で、四人ともそれぞれ違った雰囲気の美人なんだ。
ともこ
へえ。それは見てみたいわね。
健太
長女がしっかり者の和風美人で、次女がアイドル風美人で、三女がパンツスーツが似合うような宝塚系美人で、四女がお姫様のようなふわふわした感じの美人なんだ。
ともこ
それはすごい。スカウトが来てもおかしくないわね。

「いずれ菖蒲か杜若」の例文

例文
  1. 今回の校内のミスコンテストは、いずれ菖蒲か杜若で、票が割れそうだから結果が読めないな。
  2. ペットショップに猫を買いに来たが、いずれ菖蒲か杜若で、美人顔の猫ばかりだから迷ってしまう。
  3. この映画は、いずれ菖蒲か杜若で、今とても人気のある女優さんが五人も共演していてとても華やかだ。
  4. このクラスは芸術コースなので、いずれ菖蒲か杜若である美人が揃っていて、毎日登校することが楽しみである。
  5. この会社のカレンダーは、社員の女性を毎年モデルに使用しているが、どの月もいずれ菖蒲か杜若で、美人ばかりだ。
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「いずれ菖蒲か杜若」を深掘り

深掘り

「いずれ菖蒲か杜若」は、選びにくいほどどちらも美しいという意味のことわざで、美人や優れたものを比べる際に使われる表現です。この表現の起源は、鎌倉時代の文献や物語に記されているエピソードに関連しています。

源三位頼政は、平家を打倒しようとする中で、朝廷から「菖蒲前」という美女を贈られることになりました。

しかし、彼は何人もの美女を前にしてどれを選ぶべきか決めかねていました。その際、彼は「五月雨に沢辺のまこも水こえていづれあやめと引きぞ煩ふ」という和歌を詠みました。この和歌は、菖蒲と杜若という二つの美しい花を比較し、どちらを選ぶべきか迷っている心情を表現しています。

このエピソードから、「いずれ菖蒲と引きぞ煩う」ということわざが生まれました。そして、このエピソードには異説も存在しており、別の物語では、梶原三郎兵衛が同じような和歌を詠んだと伝えられています。

このような異説が存在することから、「頼政説か、三郎兵衛説か」という問いも、実際に「いずれアヤメかカキツバタ」という意味合いで使用されています。

さらに、菖蒲という名前は、元々サトイモ科のショウブを指していました。このショウブは水辺に生える植物で、美しい花を咲かせるものではありません。

しかし、時が経つにつれて、アヤメ科のアヤメやカキツバタといった美しい花を持つ植物が「菖蒲」として認識されるようになりました。この二つの花はとてもよく似ており、その違いを知らない人も多いため、このことわざが生まれるに至ったと考えられます。

今日では、「いずれ菖蒲か杜若」ということわざは、どちらも高く評価されるものを比較し、どちらが優れているか選びきれない状況を指して使われます。

参考文献
植物ことわざ事典 | 足田 輝一





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