「鷸蚌の争い」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
鷸蚌の争い
【読み方】
いっぽうのあらそい
いつぼうのあらそいとも読む。
【意味】
互いに利益を争っているうちに、第三者にまんまと利益を横取りされてしまうこと。
あぁ、それはつまり、二人がケンカしてる間に、他の誰かがこっそりとおいしいところを持っていっちゃうってことやな。
ケンカしてる二人は疲れてどっちもダウン、そんな状況や。だからこそ、争いごとはなるべく避けて、利益を共有することが大切やってことを教えてくれるわけやな。
【語源由来】
「鷸」はしぎ。「鴫」とも書く。「蚌」はからすがい、またははまぐり。鷸が蚌の肉を食べようとして貝殻にくちばしをはさまれた。両者が争っていると漁師がやって来て両方とも捕らえてしまったという故事から。
【類義語】
・漁夫の利
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「鷸蚌の争い」の解説
カンタン!解説
「鷸蚌の争い」っていうことわざはね、自分たちがけんかしている間に、第三者がそれを利用して得をする、っていう意味なんだよ。
話の元になったのは、昔の中国の物語なんだけど、シギとハマグリがけんかしていて、その間に漁師が来て、シギもハマグリも一緒に捕まえてしまったんだよ。シギとハマグリがけんかしている間に、漁師が利益を得て、シギとハマグリは最終的に捕まえられてしまった、つまり共倒れになったわけさ。
だから、「鷸蚌の争い」っていうことわざは、「争っている間に、第三者に利益を取られてしまうよ」と教えてくれているんだよ。けんかをすると、自分たちだけでなく、他の人にも迷惑をかけることがあるから、いつも仲良くやっていこうね。
「鷸蚌の争い」の使い方
さっき、友達二人がどっちの肉まんがおいしいかで喧嘩をしていたんだ。
へえ。どれでも肉まんはおいしいと思うけど。
そうだよね。そうしたら二人が肉まんを手放して喧嘩を始めたから、温かいうちに僕が二つともいただくことにしたんだ。
鷸蚌の争いで、利を占めた漁師の様ね。
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「鷸蚌の争い」の例文
- 二人が互いに掣肘(せいちゅう)し合っている間に、彼が鷸蚌の争いのように、利益を横取りすることに成功し、出世したのだった。
- 両派をとことん争わせて、わたしたちは高みの見物としゃれこみ、うまくいけば、双方が疲れはてたところで鷸蚌の争いということだってあるだろう。
- うまく横槍を入れればいくらでも鷸蚌の争いのように利益を得られたはずの絶好の機会を、なぜ何もせずに見逃したのか。
- 第一次大戦の拡大に連れて、ヨーロッパの列強は戦争に巻き込まれ、日本は鷸蚌の争いのように、利を占めることになった。
- 鶏が二羽喧嘩をしていたが、弱ったところを狙っていた猫のミケが、鷸蚌の争いのごとくぱくっと食べた。
結果、争っていた二つの勢力は、お互いに疲弊して倒れてしまうという教訓が含まれているんだ。