「間然する所無し」の意味(出典)
【ことわざ】
間然する所無し
【読み方】
かんぜんするところなし
【意味】
完璧で、非難すべき欠点がないということ。
「間」はすきま、「然」は状態。「間然」はあれこれ批判・非難すること。
まるで、白い紙に1つのシミもないような、ピカピカの状態をイメージしてみてね。
誰が見ても、完璧で非難するところがないって感じやね。そういう人や物に対して使える表現やで!
【出典】
「論語」にある、孔子が古代の聖天しうをたたえた言葉。
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「間然する所無し」の解説
カンタン!解説
「間然する所無し」という表現は、要するに「完璧だね」や「何も文句を言うところがないね」という意味だよ。
簡単に言えば、何か物事や人に対して、何も悪い点やダメなところが見当たらないときに使う言葉だよ。たとえば、友達が宿題をやってきたとして、それがとっても完璧で先生も何も注意するところがなかったら、「間然する所無し」と言えるんだ。
この言葉を使うと、それほどすばらしい、または完璧であることを強調して伝えることができるよ。
「間然する所無し」の使い方
健太くん。ぬかりは無いわね。
うん。大丈夫だよ。間然する所無しな計画だからね。なにせ、ともこちゃんが考えたんだから問題があるわけがないじゃないか。
それもそうね。段取りは頭に入っている?
うん。完璧だよ。心配しないで。この計画が成功した後、何をしてお祝いをするかってことだけを考えていて。
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「間然する所無し」の例文
- 彼の推理に間然する所無しだったので、完全にこの推理対決は僕の負けだった。
- 彼のその絵は、絵に詳しくない人が見ても美しいもので、間然する所無しだった。
- 店構えや、店内の古ぼけた感じには似つかわしくないと言えるほど、その店の味は間然する所無しだった。
- 彼の見解は、間然する所無しで、立派なものだったので、何も言う事が無かった。
- 今日見た舞台は、みんな間然する所無しといった演技で、とても見ごたえがあった。
「間然する所無し」の文学作品などの用例
彼が肝胆を砕いて錬り上げ、もはや間然するところなしとまで考えて提出する意見が、根本的にくつがえされて返される時など、自信の強かった太田は怫然として忿懣に近いものをすら感じた。(島木健作の癩より)
瑕疵や欠点が見当たらない、完全な状態を指して使われるんだ。