「吝ん坊の柿の種」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
吝ん坊の柿の種
【読み方】
しわんぼうのかきのたね
【意味】
けちな人は、どんなつまらないものや、くだらないものでも執着(しゅうちゃく)して惜しがって手離さないというたとえ。
お金を大事にするのはええけど、やりすぎると逆に何も得られへんって教えてるんやな。
【語源・由来】
「吝ん坊」とは、けちん坊のこと。
けちん坊は、たとえなんの値打もない柿の種でさえも惜しがるという意味が由来。「いろはかるた」のひとつ。
【類義語】
・けちん坊の柿の種
・袖から手を出すも嫌い
・爪に火を点す(つめにひをともす)
・出すことは舌を出すのも嫌い
【英語訳】
He will make nineteen bites of a bilberry.
地域により異なるが、「吝ん坊の柿の種」は「上方(京)かるた」に含まれる。
「吝ん坊の柿の種」の解説
「吝ん坊の柿の種」ということわざは、本当に小さなもの、たとえば柿の種のような価値がほとんどないものでも惜しむような、非常にけちな人のことを言っているんだよ。
このことわざで言っている「柿の種」は、柿の中にある小さな種のこと。柿の種は小さくて、ほとんど価値がないよね。でも、このことわざに出てくる人は、そんな小さな柿の種さえも惜しんでしまうほどけちなんだ。
例えば、学校で誰かが鉛筆の小さな切れ端を捨てようとしたら、「それも捨てるなんてもったいない!」と言って拾うような人がいたら、その人は「吝ん坊の柿の種」と言えるかもしれないね。
このことわざは、本当に些細なものにまでケチをする人の態度をからかっている言葉なんだよ。だから、「吝ん坊の柿の種」は、極端にけちな人、つまり吝嗇家を指して使われることわざなんだね
「吝ん坊の柿の種」の使い方
「吝ん坊の柿の種」の例文
- 吝ん坊の柿の種というが、隣のお宅の物置は拾ってきたガラクタばかりが詰め込まれているらしい。
- いつか使えるかもしれないからと、母は紙袋を捨てずに集めているけれど、吝ん坊の柿の種で使っているところを見たことがないわ。
- 吝ん坊の柿の種といわれても、役に立つことがあるかもしれないと思うとなかなか捨てられない。
- 食べきれないほどの桃の実が生ったけれど、祖母は吝ん坊の柿の種で食べきれずに桃を腐らせてしまった。
- 父は節約だというけれど、吝ん坊の柿の種としか思えない。
まとめ
物を大切にすることや、節約は生活においてとても大切なことですね。
しかし、使いきれないほどの量を集めてためこむことや、使い道のないものを集めても、節約にはならないのではないでしょうか。
吝ん坊の柿の種と言われてしまわないように、気を付けなければなりませんね。