【ことわざ】
知らぬが仏
「聞かぬが仏」「知らぬが仏知るが煩悩」「知らぬが仏見ぬが極楽」「見ぬが仏聞かぬが花」などともいう。
【読み方】
しらぬがほとけ
【意味】
知れば腹も立ち、悩んだりもするけれど、知らなければ仏のように心を動かされずに穏やかでいられるということ。
本人だけが何も知らずにいることを、嘲っていうたとえ。事情を知らないからと、責任逃れをする意味にも使う。
【語源・由来】
「江戸いろはかるた」のひとつ。
「江戸いろはかるた」とは、いろは47文字に、「京」の文字を加えた48文字で作られたかるたのこと。
地方により、いろいろな違いがある。
地方により、いろいろな違いがある。
【類義語】
・聞けば気の毒見れば目の毒
・人生、字を識るは憂患の始め
【英語訳】
・Innocence is bliss.(無知は至福)
・Ignorance is bliss.(知らぬが至福)
・What you don’t know can’t hurt you.(自分が知らないことで心が痛むことはない)
・He that knows nothing doubts nothing.(何も知らぬものは何も疑わぬ)
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「知らぬが仏」の使い方
せっかくいい点数だと思ったのになぁ。
健太くん、どうしたの?
テストでいい点数を取れたから、きっと一番だと思ったのに。
みんなはもっといい点数を取っていたんだ。
みんなはもっといい点数を取っていたんだ。
知らぬが仏だったわね。
「知らぬが仏」の例文
- 知らぬが仏というのだから、このことは知らせずにおいたほうがいい。
- 女房は知らぬが仏でのんびり構えているが、亭主は借金で首が回らないらしい。
- 夕食のとき、母が父に内緒でノンアルコールビールを出したら、父は上機嫌で酔っ払っていた。知らぬが仏だね。
- 離れて暮らす息子のことは心配だけれど、知らぬが仏というように本人に任せておくことにしている。
- 隣の家のご主人は、出張で離れて暮らしていて知らぬが仏で一生懸命働いているらしいけれど、奥さんは高級な服ばかり買っているらしい。
【注意!】間違った例文
❌「ともこちゃんが僕の悪口を言うのを聞いたけれど、知らぬが仏なので、聞かなかったことにした。」
この使い方は間違い。「知らぬが仏」は、知っているのに知らんぷりする場合には使わないので注意。