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「急いては事を仕損じる」の意味(類義語・対義語)
【ことわざ】
急いては事を仕損じる
【読み方】
せいてはことをしそんじる
【意味】
何事もあわててやると失敗することが多いので、落ち着いて行動しようということ。
急ぐ時こそ、逆に落ち着いて行動することが大切ってことやな。焦らずに、ゆっくりと一つ一つことを進めた方が良いんやな。
【類義語】
・急がば回れ
・急ぐことはゆるりとせよ
・走れば躓く
【対義語】
・思い立ったが吉日
・先んずれば人を制す
・先手必勝
・善は急げ
「急いては事を仕損じる」の解説
「急いては事を仕損じる」っていうことわざは、「何事も慌ててやると失敗しちゃうよ」っていう意味があるんだ。
例えば、テスト勉強を前日の夜までサボってしまって、試験前日に一晩で全部覚えようとすると、どうだと思う?そんなに急いでやったら、頭に入ってこないし、逆に混乱してしまって全然覚えられないよね。でも、前もって時間をとって、毎日少しずつ勉強していたら、しっかりと頭に入って、テストもバッチリ解けるよね。
これと同じように、何事も焦ってやると、うまくいかなくなるんだ。だから、急いでいる時こそ、深呼吸をして落ち着いて、しっかりと考えて行動することが大切なんだよ。これが「急いては事を仕損じる」っていうことわざの意味なんだね。
ちなみに、これは『江戸いろはかるた』の一つで、子供たちに生活の知恵を教えるために作られたカルタの中に入っていることわざの一つなんだよ。
「急いては事を仕損じる」の使い方
「急いては事を仕損じる」の例文
- 初めての山登りは早く頂上にたどり着きたくなるけれど、急いては事を仕損じるというから、ここでしっかり一休みをしてから出発しよう。
- 急いては事を仕損じるから、明日の会議の準備は慎重に進めよう。
- 朝、友だちがむかえに来たのであわてて家を出たら、宿題ノートを忘れてしまった。急いては事を仕損じるだ。
- 予想を上回る人が集まって、記念品の準備が間に合っていないけれど、急いては事を仕損じるというから落ち着いて準備を進めよう。
- 急いては事を仕損じるというように、何かをあわててやろうとするとかえって失敗するので、ゆっくり落ちついて取り組むのが大事だよ。
- 恋人ができたから、さっそく結婚指輪を買って、結婚式場を予約しようと思っていたのに、急いては事を仕損じるなのだから、まずはプロポーズが先だと友人に言われた。
- 待ちに待った世界最高峰への登頂は、急いては事を仕損じることのないように、天気が回復するまで待とう。
「急いては事を仕損じる」を英語で言うと?
「急いては事を仕損じる」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
Haste makes waste.
- 直訳:速攻は無駄を生む。
- 意味:焦ると逆に時間が掛かってしまう。
More haste less speed.
- 直訳:より急ぐなら、よりスピードを落とせ。
- 意味:急ぐことで、かえって時間が長くかかる。
「急いては事を仕損じる」の文学作品などの用例
「まて、まて、せくでない、せくでない、せいては事をしそんじる。とかく、こういうときは、あれだ、あれだ、右門のだんなをまねるわけじゃねえが、あごをなでると奇妙に知恵がわくものなんだ。大船に乗った気でいろ。いまにぱんぱんと眼をつけてやるからな――」(佐々木味津三の右門捕物帖より)