「袖振り合うも多生の縁」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
袖振り合うも多生の縁
【読み方】
そでふりあうもたしょうのえん
【意味】
人とのちょっとしたかかわりも、決して偶然ではなく、深い縁があってのことだから、人には親切にしなさいという教え。
ちょっとした出会いも大切にするんが大事ってことを教えてくれてるんやな。
【語源由来】
すれちがったときに着物の袖がふれあうような小さなことでも、前世から決まっていたとする考えから。
【類義語】
・つまずく石も縁の端
・一樹の陰一河の流れも他生の縁
【英語訳】
Even a chance acquaintance is decreed by destiny.
「袖振り合うも多生の縁」の解説
「袖振り合うも多生の縁」っていうことわざの語源はね、仏教の教えからきているんだ。
まず、「袖振り合う」っていうのは、たとえば人々が通りすがりに腕や袖が触れ合う、みたいな意味だよ。でも、このことわざのもう一つの部分、「多生の縁」が大事なんだ。
「多生」っていうのは、仏教の考え方で、「輪廻転生(りんねてんしょう)」を表しているんだ。これは、私たち人間が何度も生まれ変わる、っていう考え方なんだよ。そして、「縁」っていうのは、「縁起(えんぎ)」っていう仏教の教えを表していて、物事が起こるには原因と結果があり、それぞれが繋がっているという意味なんだ。
だから、「袖振り合うも多生の縁」っていうことわざは、私たちが誰かと出会う、たとえそれがすごく偶然のように思える出会いでも、それは過去の生まれ変わりからのつながりで、偶然ではないんだ、っていうことを表しているんだよ。たとえば、通りすがりに腕が触れた人との出会いも、それは何かの縁なんだよ、っていう考え方を示しているんだね。
「袖振り合うも多生の縁」の使い方
「袖振り合うも多生の縁」の例文
- 袖振り合うも多生の縁というから、人とのちょっとしたかかわりも、決して偶然ではなく、深い縁があってのことだから、人には親切にはしよう。
- 袖振り合うも多生の縁と言うでしょ。せっかく同じチームになったのだから協力しましょう。
- 偶然がきっかけでお話をしましたが、袖振り合うも多生の縁と言いますから、仲良くしましょう。
- 道で迷っている人がいた。ぼくは袖振り合うも多生の縁だと思って、道案内をしてあげた。
- バスでとなりの席の赤ちゃんが泣いていたので、持っていた絵本を貸してあげた。袖振り合うも多生の縁だね。
- 袖振り合うも多生の縁と申しますから、前世もどこかでお会いしているのかもしれませんね。