「元の木阿弥」の意味とは?(類義語)
【ことわざ】
元の木阿弥
【読み方】
もとのもくあみ
【意味】
苦労して一度はよくなったものが、またもとの好ましくない状態に戻ること。せっかくの苦労や努力が無駄になること。
【類義語】
元の木椀(もとのもくわん)
【英語訳】
He turned to his old bias again.
「元の木阿弥」の故事
【故事】
戦国時代、大和郡山(やまとこおりやま)の城主、筒井順昭(つついじゅんしょう)の病死を隠しすため、顔や声がよく似た木阿弥(もくあみ)という平民を替え玉とし、順昭の子が成人するまで、城主として人の目をあざむきました。その後、順昭の子が成人するとそれまで城主として生活していた木阿弥は、元の身分に戻されてしまったという故事から。
「元の木阿弥」の話は戦国時代の大和郡山の城主、筒井順昭のお話なんだよ。順昭が病で亡くなったとき、それを人々に知られないようにするため、顔や声が順昭に似ている木阿弥という普通の人を順昭のかわりに城主にしたんだ。でも、順昭の子が大人になると、それまで城主としていた木阿弥は、また普通の人に戻されてしまったんだ。だから「元の木阿弥」は、せっかく良くなった状態が、結局また最初のよくない状態に戻ってしまうこと、って意味になったんだよ。
「元の木阿弥」の使い方
「元の木阿弥」の例文
- 全ての調整が終わって実行段階を待つばかりだったが、中止になって元の木阿弥だ。
- 新しい企業が進出してくれば町の発展になると考えていたが、その話がなくなって元の木阿弥になってしまった。
- 努力はしたが、結果は元の木阿弥、いや精神的には元以下だな。
まとめ
同じ、元の木阿弥でも、棚からぼた餅のようなことが元になるのとは別に、努力が水の泡と消えるのはがっかりしますね。でも、その努力は決して無駄ではありません。人間として必ず何かが成長しているからです。