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「嘘を言えば地獄へ行く」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語)
【ことわざ】
嘘を言えば地獄へ行く
【読み方】
うそをいえばじごくへゆく
【意味】
嘘をつくのはとても悪い事だという意味です。
ほとんどの場合、子供に対して使われます。
でも、これは嘘をつかないように注意しろっていう教えの一つなんやな。正直さが一番大事やってことを、これは教えてくれてるんやな。
【語源・由来】
仏教の教えの中に十種の罪悪「十悪」があり、嘘をついたりでたらためを言うことは「妄言」と呼ばれました。
そして仏教では、生きている間に嘘をついた人間は、死んだ後に冥界の王・閻魔大王に二度と嘘をつけないように舌を抜かれるとされます。
「嘘をついてはいけないよ。なぜかと言えば嘘をつくと地獄に行くからだよ。そして地獄に行ったら閻魔様に舌を抜かれるよ」と言う事で、幼い子供にもわかりやすく戒めたのですね。
大罪を犯した者が死後に落とされ、長い間苦痛を味わう場所とされます。
「閻魔」とは、死者の生前の罪を裁く冥界の王です。
怒った顔で、笏(しゃく)を手に持っている姿が良く知られていますね。
【類義語】
・嘘を言えば地獄に落ちる
・嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれる
・嘘をつけば獄卒(ごくそつ)が鉄の鋏で舌を抜く
・嘘つきは泥棒の始まり
【対義語】
・嘘も方便
・嘘をつかねば仏になれぬ
【英語】
・If a lie is told, it will go to hell.
・Don’t tell a lie.
・The Diabolic King Emma will yank out your tongue.
「嘘を言えば地獄へ行く」の解説
「嘘を言えば地獄へ行く」っていう言葉はね、嘘をつくと地獄に落とされてしまい、さらに閻魔様に舌を抜かれるよ、だから嘘をついてはいけないよっていう教えを伝えるための言葉だよ。
例えば、友達が「うそついても大丈夫だよね?」とか言った時に、「うーん、でもさ、「嘘を言えば地獄へ行く」って言うし、それは嘘をつくと、地獄に落ちて、閻魔様に舌を抜かれるって意味なんだよ。だから、嘘はつかない方がいいよ」と言うと、友達も「そっか、嘘はダメだね」と思って、嘘をつかないようになるかもしれないね。
このことわざは、嘘をつくと良くない結果になると教えるために使われるんだよ。
「嘘を言えば地獄へ行く」の使い方
「嘘を言えば地獄へ行く」の例文
- 私が子供のころは良く親に言われたものですよ、噓を言えば地獄へ行くぞと。何せ子供はしょうもない嘘を平気でつきますからね。
- 「お母さん!ため池に2mくらいありそうな鯉がいたよ!」と言ったら、お母さんは「そんな嘘を言えば地獄へ行くよ、閻魔様に舌を抜かれるよ」と言いながら私の頭を軽く小突いた。
- 弟と一緒に遊んでいたら、うっかりおもちゃを壊してしまった。父にそのことを咎められると、私は弟が壊したから自分は悪くないと嘘をついてしまった。父はその嘘をすぐに見抜き「嘘を言えば地獄に行くんだぞ」と怒られた。
- あなたが社員に嘘をついたことで、製品の品質が劣化してしまいました。それに気づいた上司に責められ、嘘をついたことを後悔しました。嘘を言えば地獄へ行く、ということわざが頭をよぎりました。
- 子供の頃、親にうそをついてはいけないと教えられました。当時はあまり深く考えずに、ただ言われるがままにしていましたが、大人になってからは、嘘を言えば地獄へ行くということわざの意味がよくわかります。
「嘘を言えば地獄へ行く」の文学作品などの用例
血の池や、針の山や、無間奈落といふ白い煙のたちこめた底知れぬ深い穴や、到るところで、蒼白く痩せたひとたちが口を小さくあけて泣き叫んでいた。嘘を吐けば地獄へ行ってこのように鬼のために舌を抜かれるのだ、と聞かされたときには恐ろしくて泣き出した。(太宰治の津軽より)
つまり、嘘をつかないように注意するための教えなんだよ。