「過ちを文る」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
過ちを文る
【読み方】
あやまちをかざる
【意味】
過失を改めようとしないで、取り繕うことでごまかすこと。
「文る」は、飾る、取り繕う。
「過ちを文る」ということわざは、過ちを修正する代わりに、それをごまかしたり、見た目だけ良く見せかける行為を指しているんだよ。
そうか、つまり、「間違いをごまかして、見た目だけ良く見せようとする」ってことやな。
正直にミスを認めて、それを直すことが大事やのに、表面だけきれいに見せようとするんやな。これは、ごまかしや見た目だけの美しさに騙されへんように注意しろって、教えてくれることわざやな。
【出典】
「論語」の「小人の過つや、必ず文る」から。
【類義語】
・過ちて改めざる、是を過ちと謂う
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「過ちを文る」の解説
カンタン!解説
「過ちを文る」とは、自分の過ちや失敗を誤魔化す、または取り繕うとすることを指す表現だよ。「文る」は、美しく見せる、取り繕うなどの意味があるんだ。
このことわざは、人間の過ちを正面から認め改めるのではなく、表面的に見え方を良くしようとする心情を批判的に描写しているんだよ。
出典は「論語」子張篇で、孔子が小人(品性の劣った人)の特性を説明する一部として、「小人の過つや、必ず文る」と述べているんだ。
つまり、小人は自分の過ちを直視することなく、それを美化しようとするという意味合いが込められているよ。
「過ちを文る」の使い方
健太くん。また失敗したの?
失敗に見えるけど失敗じゃないんだよ。
過ちを文ると成長できないわよ。失敗を失敗と認めてこそ成長があるのよ。
そうなの?認めるのは何だか怖いけど、認めて改めるようにするよ。
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「過ちを文る」の例文
- 器の小さい人ほど過ちを文るものだ。
- 過ちを文って取り繕っても、また同じことをするものだ。
- 失敗は成功のもとというのに、過ちを文るとはもったいない。
- 過ちを文りうまく逃れることができても、長い目で見て自分のためにはならない。
- あれこれ言い訳をして過ちを文る。