「戦を見て矢を矧ぐ」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
戦を見て矢を矧ぐ
「敵を見て矢を矧ぐ」ともいう。
【読み方】いくさをみてやをはぐ
【意味】
起こってしまってから慌てて準備をすること。
「矧ぐ」は、竹に羽根を付けて矢を作る意。
「戦を見て矢を矧ぐ」ということわざは、事が起きてから急いで準備を始める愚かさを教えてくれるんだ。
そうか、それは「物事が始まってから急いで準備を始めるのは遅い」ってことやな。
戦が始まってから矢を作り始めたら、矢ができる前にやられてしまうわけやな。あらかじめしっかり準備をしておくことの大切さを教えてくれるなあ。おっとっと、これからはちゃんと準備をしとかなあかんな。
【語源・由来】
戦が始まってから矢を作る意から。
【類義語】
・泥棒を捕らえて縄を綯う
・喧嘩過ぎての棒乳切り
・諍い果てての乳切り木
・溺るるに及んで船を呼ぶ
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「戦を見て矢を矧ぐ」の解説
カンタン!解説
「戦を見て矢を矧ぐ」っていうことわざは、すでに問題や困難が始まってからあわてて対策を立てる、という状況を指すんだよ。
例えば、テストの前日になってからあわてて勉強を始めるのがそれに当たるね。ちゃんとした準備をするべき時にやらなくて、大事な時になってから慌てるって、本当は逆になってしまうよね。
このことわざは、「ちゃんと準備をすることの大切さ」を教えてくれているんだよ。「矧ぐ」っていうのは矢を作ることを言うんだけど、これが象徴しているのは「準備」だよ。だから、「戦を見て矢を矧ぐ」は、「問題が起こってから準備をする」という行動は、ちゃんと事前に準備をしておくべきだと教えてくれているんだよ。
「戦を見て矢を矧ぐ」の使い方
やばい。やばいよ。赤点をとっちゃったよ。勉強しないと進級できないどころか部活停止だよ。
いまさら慌てるなんて戦を見て矢を矧ぐというやつね。
もっと早く勉強をしておけばよかった。
そのことに気が付けてよかったわね。
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「戦を見て矢を矧ぐ」の例文
- 株価が暴落してから立て直しを図るとは戦を見て矢を矧ぐようなものだ。
- 戦を見て矢を矧ぐとは君はなんて愚かなんだ。
- 事前に計画を立てておけば、戦を見て矢を矧ぐことはない。
- 日本の大企業は風通しが悪いのか、戦を見て矢を矧ぐように問題が起きてから慌てることが多い。
- 高齢化社会で年金制度が破綻することは分かっていたのに、戦を見て矢を矧ぐとはエリート官僚も政治家も大したことはない。