「倚門の望」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
倚門の望
「門に倚りて望む」「倚閭の情」ともいう。
【読み方】いもんのぼう
「望」は、「のぞみ」とも読む。
【意味】
切実に子を思う親の愛情のこと。
特に母親の愛情のことをいう。
「倚」は、寄りかかること。
なるほど、それは「子どもの帰りを待ちわびる母親の心」を表す言葉なんやな。
門にもたれて遠くを見て、子どもの帰りを心待ちにする母親の心情を表してるわけや。これは、親の愛情や待つ心の大切さを教えてくれてるんやな。
【語源・由来】
門に寄りかかって子の帰宅を望んで待つ意から。
中国春秋戦国時代、王孫賈の母親がでかけた息子の帰りを門に寄りかかって待ったという故事による。
【出典】
「戦国策」
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「倚門の望」の解説
カンタン!解説
「倚門の望」っていうことわざはね、門に寄りかかって遠くを見ることを指しているんだよ。
具体的には、子供が帰ってくるのを待ちわびる母親の気持ちを表しているんだ。
想像してみてほしい。母親が家の門に寄りかかって、遠くを見つめている姿を。彼女は子供が帰ってくるのを待っているんだ。一心に子供を待ち望んでいて、時間が経つのが遅く感じられるほどなんだ。
このことわざは、母親のように深い愛情と心配が詰まった姿を通して、子供を待つ人の気持ちを表しているんだよ。子供が安全に帰ってきてくれることを願い、いつも心から待ち望んでいる姿勢を示しているんだね。
「倚門の望」の使い方
母さんから心配したLINEがたくさん来ているよ。
倚門の望ね。
これが愛情なの?愛情があるなら僕を信用してほしいよ。
きっと、お母さんの中ではまだ赤ちゃんみたいなものなのよ。
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「倚門の望」の例文
- ともこちゃんの帰宅をいまかいまかと玄関で待つお父さんの倚門の望を彼女は理解できない。
- 倚門の望が毒親やモンスターペアレントを生み出す。
- 心配するのが親の仕事というが、社会人になった今、倚門の望は煙たい。
- 自分が親になって初めて倚門の望を知る。
- 倚門の望を抱く母に、早く子離れしてもらいたい。
これは門に寄りかかって遠くを見つめる姿から、深い愛情と待ち望む気持ちを象徴しているんだ。