「内の米の飯より隣の麦飯」の意味(語源由来・類義語・対義語)
【ことわざ】
内の米の飯より隣の麦飯
【読み方】
うちのこめのめしよりとなりのむぎめし
【意味】
人のものはなんでもよく見えるということ。
自分が食べてるごはんより、隣の家で食べてるごはんが美味しそうに見えてしまうなんてな。このことわざは、他人のものを羨む心理を表してるわけやな。
【語源・由来】
自分の家で食べる米の飯よりも、隣の家の麦飯の方がおいしく思えるという意から。
【類義語】
・内の飯より隣の雑炊
・内の鯛より隣の鰯
・他人の飯は白い
・隣の、糂汰味噌
【対義語】
・隣の白飯より内の粟飯
・余所の米の飯より内の粥
・他人の飯には骨がある
「内の米の飯より隣の麦飯」の解説
「内の米の飯より隣の麦飯」っていうことわざは、他人が持っているものややっていることが、自分のものや自分がやっていることよりもすごく良く見えて、羨ましく思えることを表しているんだよ。
例えばね、自分が持っているおもちゃがどんなに良いものでも、友達が新しく手に入れたおもちゃを見ると、それがすごく欲しくなって、自分のおもちゃはつまらなく感じてしまう、そんな気持ちを表しているんだ。
「内の米の飯」っていうのは、自分の家で食べるご飯のことで、「隣の麦飯」っていうのは、隣の家で食べる飯のことなんだ。「米の飯」の方が一般的には「麦飯」よりも良いものとされているけど、このことわざでは逆に「麦飯」の方がおいしく思えてしまうんだよね。これは、他人のものが自分のものよりも良く見えてしまう、という人間の心情をうまく表しているんだね。
「内の米の飯より隣の麦飯」の使い方
「内の米の飯より隣の麦飯」の例文
- 健太くんの口癖は「いいなあ」だが、内の米の飯より隣の麦飯らしい。
- 内の米の飯より隣の麦飯という人は生きるのが大変だろう。
- 足るを知る人は内の米の飯より隣の麦飯とはならない。
- 内の米の飯より隣の麦飯と思えるかもしれないが、うらやましいと思った環境下に身を置くとそうでもないと気付く。
- 君は人を羨ましがるが、内の米の飯より隣の麦飯で君は結構恵まれているんだよ。
つまり、自分が食べている普通のご飯よりも、隣の家で食べている麦飯の方が美味しそうに見えてしまう、という意味だよ。