「塩車の憾み」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
塩車の憾み
【読み方】
えんしゃのうらみ
【意味】
有能な人物がその能力を活かされない不遇な身の上を嘆くこと。
「塩車の憾み」ということわざは、有能な人物が自分の不遇な身の上を嘆くことを表しているんだ。
そうかいな。それは、つまり、自分の才能や能力を活かすチャンスがなくて、その事を悔しいと感じる人のことを言うんやな。
まるで自分が高級車やのに、塩を運ぶだけの仕事をせなあかんくなった感じやな。自分の能力を生かせへん状況を嘆いてるんやな。
【語源由来】
名馬が塩を積んだ荷馬車を引かされるのを嘆く意から。
【出典】
「戦国策」
【類義語】
・驥、塩車の憾み
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「塩車の憾み」の解説
カンタン!解説
「有能な人物が自分の不遇な身の上を嘆くことのたとえ」はね、とっても才能のある人がその才能を十分に生かせていない状況を残念がることを示しているんだ。
これは、名馬がその力を全く生かせずに、ただただ塩を運ぶ仕事をさせられている状況をイメージするとわかりやすいよ。名馬とは本来、競走や戦場で活躍すべき存在なんだけど、それがただの荷物運びに使われているのと同じように、自分の才能や能力を生かせていない状況を嘆くことを表しているんだよ。
だから、「有能な人物が自分の不遇な身の上を嘆くことのたとえ」は、自分の持っている能力を最大限に活かせていないと感じるときに使う表現なんだね。
「塩車の憾み」の使い方
父さんは何で自分が課長で後輩が部長なのか納得がいかないみたいだ。
塩車の憾みね。社内政治に負けてしまったのね。
社会人になるって仕事をするだけじゃないんだね。
蹴落とし合いをしながら仕事をするの。
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「塩車の憾み」の例文
- 悩んでいるようだったので話を聞くと、塩車の憾みを抱いているようだった。
- 塩車の憾みから会社を辞めることにした。
- 能力にふさわしい仕事を与えないと、塩車の憾みを持ち同業他社に転職されてしまう。
- 優秀なのにその才能を生かす場が与えられず、塩車の憾みを感じる。
- 塩車の憾みで復讐されても困るので、そうならないよう人事には頑張ってもらいたい。