「思し召しより米の飯」の意味(語源由来・類義語・対義語)
【ことわざ】
思し召しより米の飯
【読み方】
おぼしめしよりこめのめし
【意味】
口先だけの好意より、実際に役立つ物の方がありがたい。
要するに、実際に行動して助けてくれる人がええってことやね。言葉だけじゃなくて、実際に何かしてくれる人の方が信頼できるんやな。お互いにそういうふうにしようやな!
【語源・由来】
困っている時は思いやりのある言葉より、お腹を満たすご飯の方がありがたいという意から。
【類義語】
・情けより樽の酒
・情けの酒より酒屋の酒
・心持ちより搗いた餅
・心中より饅頭
【対義語】
・食うた餅より心持ち
・搗いた餅より心持ち
「思し召しより米の飯」の解説
「思し召しより米の飯」っていう言葉は、どういう時に使うのかな?それは、口ばかりで「大丈夫だよ、頑張ってね」と言うよりも、実際に何か役立つことをしてくれる方がありがたいっていう意味なんだよ。
たとえば、おなかがすごく空いている時、友達が「大丈夫だよ、すぐにご飯を食べられるから!」と励ましてくれるのはいいことだけど、それよりも、おにぎりを一つくれる方がずっと助かるよね。それがこのことわざの意味なんだ。
「思し召し」は、昔の言葉で「気に入ってください」や「どうぞよろしく」などのおもてなしの言葉を指すことが多いんだ。「米の飯」は、ご飯のこと。
このことわざは、ただ優しい言葉をかけるだけではなく、実際に人を助ける行動を取る重要さを教えてくれるんだよ。困っている人がいる時には、できることから手伝ってあげると、その人はすごく助かるんだね。
「思し召しより米の飯」の使い方
「思し召しより米の飯」の例文
- マッチ売りの少女は思し召しより米の飯を求めていたが、誰も救いの手を差し伸べなかった。
- 被災したばかりの地に千羽鶴を贈って何になる。思し召しより米の飯だ。
- 捨て猫を見て皆「かわいそうね」と声をかけていくが、猫はきっと思し召しより米の飯と思っているだろう。
- 思し召しより米の飯だからと、パンデミックで困窮する家庭にお米券を配った。
- 理性がある動物である人間だってお腹がすけば暴力化する。思し召しより米の飯が大事だ。
口先だけでなく、困っているときに具体的な助けをする方がずっとありがたい、という意味だね。