【ことわざ】
屋上屋を架す
【読み方】
おくじょうおくをかす
【意味】
しても無駄なことをする事。必要の無い事をする事。
原典では「屋下に屋を架す」と表記されているが、現在では「屋上屋を架す」が一般的です。この言葉が日本に伝わってきたときに、「下」が「上」になってしまったという説があります。
「せっかく広いスペースがあるのだから、屋上屋を架すべきだ」などと、「屋上に建築物を建てる」という意味で使うのは誤りなので、注意が必要です。
また「屋上屋を架すというし、ここはもう一度はじめから確認しておこう」などと、「念には念を入れるべき」という意味で使うのは誤りなので、注意が必要です。
「せっかく広いスペースがあるのだから、屋上屋を架すべきだ」などと、「屋上に建築物を建てる」という意味で使うのは誤りなので、注意が必要です。
また「屋上屋を架すというし、ここはもう一度はじめから確認しておこう」などと、「念には念を入れるべき」という意味で使うのは誤りなので、注意が必要です。
【語源・由来】
中国南北朝の宋の劉義慶が著した、後漢末から東晋までの著名人の逸話を集めた小説集『世説新語』 中国北斉の顔之推が著した家訓『顔氏家訓』 より。
「屋上」は屋根の上、「屋」は屋根のことで、屋根の上にさらにもう一つ屋根を架けるような、無用なことをするという事から。
【類義語】
・屋下に屋を架す
・川に水運ぶ
・床上に床を施す
・雪上霜を加う
・高みに土盛る
・土上に泥を加う
・雪の上に霜
【英語訳】
・That’s like putting a fifth wheel on a coach.
・To bring sacks to the mill.
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「屋上屋を架す」の使い方

よいしょ、よいしょ。あ!おはよう。

どうしたの?そんな大荷物でやってきて。

今日は待ちに待った遠足だろ?急に雨が降っても困ると思って、レインコートに折りたたみ傘に長傘を持ってきたんだ。

色々歩いて回るというのに、そんな大荷物じゃ大変よ。それに雨具は一つでいいでしょ。屋上屋を架すようなものよ。
「屋上屋を架す」の例文
- 君は用心をしているつもりかもしれないけど、屋上屋を架すといったところで無駄ばかりだ。
- 屋上屋を架すといったところなのに、彼は作業の手を止めないから困っている。
- これ以上彼女に何かをしてあげても屋上屋を架すといったところで、もう十分である。