「表木綿の裏甲斐絹」の意味(語源由来)
【ことわざ】
表木綿の裏甲斐絹
【読み方】
おもてもめんのうらかいき
【意味】
表面を地味にしても、目に見えない所にぜいたくをすること。
江戸っ子の好みを表すことば。
「甲斐絹」は、甲斐(山梨県)でつくられる平織りの絹布。
「表木綿の裏甲斐絹」ということわざは、見た目には地味で控えめだけれど、実は内側に豪華なものを隠していることを表しているんだ。
あ、そういうことかい。つまり、見た目は質素やけど、中身は豪華やってことやな。
見せびらかしとかせんと、こっそりと良いものを楽しむって感じやろ?ちょっとおしゃれやな、この言葉。見かけと中身が違うっていうのも、人間にもあてはまることやろうしな。
【語源・由来】
木綿の表地でできた着物の裏地に、甲斐絹をつける意から。
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「表木綿の裏甲斐絹」の解説
カンタン!解説
「表木綿の裏甲斐絹」っていうことわざは、外から見える部分はあまり豪華じゃないけど、目立たないところに、ちょっと特別なものを使うっていう意味なんだよ。
このことわざは、昔の江戸っ子(東京の人々)のファッションから来ているんだ。彼らは、外側の布には普通の木綿を使って地味に見せるけど、着物の中の裏地には、山梨県で作られるすごくいい絹布「甲斐絹」を使うんだよ。
だから、このことわざは、ふだんは地味に見えるけど、実はちょっとした贅沢を楽しむ人を表しているんだ。
例えばね、普通のランドセルを使っている友達がいて、外から見たら何も特別じゃないけど、中にはお気に入りのキャラクターのペンケースや、すごくかわいいノートが入っていたりすることだよ。
このことわざは、外見だけじゃなく、内側にも大切なことがあるって教えてくれるんだ。人それぞれ、見えないところに大切にしているものがあるから、人の価値も外見だけで判断しないようにしようね。何か特別なことを隠しているかもしれないから!
「表木綿の裏甲斐絹」の使い方
そのコートは無地の紺でフォーマルな感じだけど、裏地はドットなんだね。
そうなの。江戸っ子風好みなの。
表木綿の裏甲斐絹だね。
そうそう。袖を折り返すと裏地のドットが見えて素敵なの。
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「表木綿の裏甲斐絹」の例文
- 本当のお金持ちのおしゃれは、表木綿の裏甲斐絹であることが多い。
- 大阪のおばちゃんのように全身ヒョウ柄にするよりも、表木綿の裏甲斐絹で、裏地のヒョウ柄が何かの瞬間にちらっと見えるくらいがいい。
- 全身ゴールドアクセサリーだと悪趣味なので、表木綿の裏甲斐絹のようにさりげない所に高価なものを身に付ける。
- 表木綿の裏甲斐絹は、現代に通じるおしゃれの要点である。
- 全身シルクだと強盗に狙われかねない。表木綿の裏甲斐絹くらいが程よく洒落てて、しかも安全だ。